トールM1の性能や過去の誤射!画像と動画でロシア製防御システムを見る




イランとアメリカの全面戦争突入か、という危機はなんとか過ぎ去りましたが、その直後にイランのミサイルによってイラン上空を飛行中のウクライナ旅客機が撃墜され、多くの犠牲が出ました。

1月20日にはイラン側の事故調査当局が、ロシア製の防御システム「トールM1」という地対空ミサイルが2発発射された、と明らかにしましたが、このトールM1とはどんな兵器で攻撃力や誤射などがあるものか、また画像で見るとどんな感じか調べてみました。

トールM1を動画でみる!

まず動画でこのロシア製防御システム「トールM1」を見てみましょう。

動画から見ると、このトールM1は戦車のような装甲装軌車両の上に360度ぐるぐる回る旋回部を持ち、その上にこれまたグルングルン回るレーダー、そしてミサイル発射部を持っているようです。

レーダーで敵/攻撃の目標物を察知し、ミサイルを発射するわけですが、ミサイルは一旦垂直発射され、その後機体を横にして目標めがけて一直線に向かいます。

撃ち落された旅客機はその目標と認識されて、動画で見るようにミサイルが発射された、ということになりますね。

その時の映像はこちら。

この映像では、まず1発目のミサイルが発射され、その17秒後にウクライナ機に命中、そしてその後2発目のミサイルも発射され、同じくウクライナ機に命中、となり、大惨事となりました。

トールMIの戦闘力

トール(9K330 トール)は、ソビエトが開発した中低空域の短距離防空ミサイルシステム。

9K330

トールの車体は装甲装軌車両で、車両の上には対空ミサイル、VLS(ランチャー)、レーダー等を装備する、総重量32t。

レーダーの最大探知距離は25km。今回ウクライナ機を撃墜してしまったトールM1(9K331M トールM1)は電子操作式になっているようで、最大48個の目標を探知し、10個の目標を追尾することができるようですね。

搭載ミサイルは9M330および9M331。

コンテナに格納された9M330

このミサイルは赤外線による自己誘導とレーダー/TV誘導式指令誘導が併用されるもので、電波妨害等各種対抗手段に対応でき、飛行機、ヘリコプターなどの一般航空機や無人機、巡航ミサイル、誘導爆弾も破壊できるという、かなりの性能を持っているようですね。

ちなみに命中率は、有効射程内でF-15クラスの戦闘機を想定する場合、26~75%だとか。

乗員は4名(操縦手1名、ミサイル操作員3名)。

過去同じような誤射の事例があるかと探しましたが、検索にはひっかからないのでトールM1としての誤射は今回の事例が最初なのかも。

イランのトールM1まとめ

イランで使われたのは、トールシリーズの中の9K331M トールM1。このトールM1の性能をまとめると、

  • ミサイル:9M331 ミサイル
  • 最短迎撃距離1.5km
  • 自走発射機:改良型の9A331が用いられている
  • ベース車台:改良型のGM-5955装軌式装甲車台が用いられている

ウクライナ機墜落事故の直後から、イランのミサイルで撃墜された、という話が出てました(アメリカからは断定されていたようですが)。

イランはミサイルで撃墜したことを認めましたが、そもそもこのトールというミサイル防衛システム、誤射は何によって発生したか、しっかりその大元を修正できるまで使用禁止にしてほしい。

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