ゴーンがトルコを経由した理由と出国時の地方空港の場所

引用元:毎日新聞

カルロスゴーンさんが、保釈中の身でありながら、いつの間にか日本を出国、そして現在では国籍を持つレバノン(の首都ベイルート)にいる、というミステリアスな事件となっています。

トルコを経由してのレバノン(ベイルート)入国、パスポートはフランスのものを使ったとされ、トルコ、フランス、レバノン、そして日本と、海外の国を含めて国際的にも今後の動向に大注目。

海外逃亡後には(やっと)国際指名手配もされ、これからのどうなるかに注目が集まりますが、レバノンへの入国では「なぜトルコを経由する必要があったのか」、そもそも「日本出国では地方空港が利用された」という報道もありますが、どの空港から飛び立ったのか、を探っていきましょう。

なぜトルコを経由したのか

カルロスゴーンさんがいる現在いるレバノンへは、実は日本からの直行便はありません。必ずどこか他の国を経由しての入国になりますが、そのルートは以下の3つ。

  • 1)中東経由:所要時間 18時間ほど
    • 経由地:イスタンブール(トルコ)、ドバイ(アラブ)
  • 2)ヨーロッパ経由:所要時間 20時間ほど
    • 経由地:フランクフルト(ドイツ)、パリ(フランス)、アムステルダム(オランダ)など
  • 3)アジア経由:所要時間 20時間ほど

この中では、地理的に見れば、飛行時間の短い中東経由を選び、また更にレバノンへの距離が近いイスタンブール(トルコ)を経由地として選択した、という可能性が高いでしょう。

引用元:国際関係学科:立山研究室

日本からトルコに直通で行ったとして、現在(1月3日)まで、日本のどの空港を利用したのか情報がいまいち確定されてませんが、どうやら関西空港を使ったようだ、というのが段々と明らかになってきたようです。

Bloombergの2020年1月3日の記事によれば、MNGジェットのプライベートジェットの2機が、ドバイから大阪、大阪からイスタンブール、という計画がされた、という情報もあり、この2機が今回のゴーンさん日本脱出に関与したとなると、関西空港が利用された、ということにもなりそうです。が、まだ確定にはいたってない。

おおよそのフライト日時はトルコ・イスタンブール発のフライトや、レバノン入国日時から逆算すれば分かるはずで、日本でも政府機関が国内の各空港に問い合わせれば一発で判明できるはず。でもまだ不明確。

これは多分以下を意味していると思われます。

  • 1)関西空港で決まり
    • 関西空港だと思われるが、まだ詳細情報がつかめておらず確定に至ってないだけ
  • 2)レバノン行きの飛行機を使ってない
    • 日本から正規のレバノン・ベイルート行き、というフライトを使ったわけではない(トルコではなく、ドバイ行きとかのフライトを利用したので、調査してもなかなか分からない)
  • 3)政府がまだ公表してないだけ
    • 政府は既に情報を把握しているが、何らかの事情から公表していない

多分1の関西空港、というところで、最終的に確定されるような気配ですが、ここでは2,3の可能性も見ておきましょう。

2)の政府がまだ公表していない、という点では、朝日新聞(2019年12月31日)などの報道によれば、国土交通省への取材から「12月29日夜にベイルート行きのプライベートジェットがある(これは関西空港のお話し)」と分かったとの報道があったことから、政府は特に情報公開を控えている様子はなさそう。

つまり、まだ調査中で分かっていない、ということが伺えるため、仮に関西空港でなければ2)の「正規のレバノン(ベイルート)行きの飛行機は使っていない」ということになり、これは非常に大掛かりな逃走劇につながりそう。

トルコでパイロットが逮捕される

日本から飛び立った飛行機が、実はレバノン行きでなかった、とした場合、そのプライベートジェットがレバノンのベイルート空港に着陸するためには、当然事前にベイルート空港の管制官に到着情報が入っており、その情報と照合して着陸許可をあたえるはず。

元々の行き先がレバノンのベイルートではない、とした場合、

  • 当たり前ですが、ベイルート空港にその情報が入らないので、そうなると未確認情報の飛行機となり、着陸許可がおりない
  • 何らかのトラブルによる緊急着陸とかではなく(ゴーンさん的には無用なトラブルは絶対避けたい)、自然な形で着陸許可が下りるようにするためには、レバノンの管制官に入る情報の改ざんが必要となる

ということから、レバノン:ベイルート空港に着陸するために、データを改ざんするためのコンピューター系のシステムエンジニアなどが絡んでいる可能性もあり、これは正に映画の世界の逃走劇で、非現実感も漂いそう。

この場合、当然のごとく、パイロットもレバノン行きではないものを目的地を変更してレバノンのベイルート空港に着陸させるため、あらかじめ今回の計画が分かっていた、ということにもなりますね。

既に、レバノンへの経由地であるトルコでパイロット4人、空港職員2人、貨物会社のオペレーター1人の計7人が逮捕され、更に、カルロスゴーンさんのトルコでの出入国記録もない、との報道があります。

つまり、最終レバノンへの入国はフランスのパスポートを仮に使ったとしても、トルコ(イスタンブール)の出入国は普通の手続きではできなかった、それを可能とするため、パイロット含めて協力者が必要だった、ということになります。

たぶん、日本からのプライベートジェットがトルコに到着した際、万が一のことを考えてトルコに入国せず、荷物に紛れて次のレバノン行きの飛行機にそのまま乗り込んだ、ということになるのでしょう。

そうした協力者について、日本からレバノンへ行く途中の経由国で唯一得られるのがトルコだった、ということが考えられます。

日本出国の空港はどこ?

そしていまだに謎になっている日本出国時に利用された空港の場所。

読売新聞の記事(2020年1月2日)では、12月29日夜に関西国際空港からトルコ・イスタンブール行きのプライベートジェットがある、といった報道がされ、更に先ほどの Bloombergの2020年1月3日の記事によれば ドバイ-大阪、大阪-イスタンブールのジェットが使われた、と出てきたので、ゴーンさんが日本出国に利用した空港は関西空港の可能性が非常に高い。

カルロスゴーンさんがレバノンへ到着したのはNHK12月31日の報道にもあるように、日本時間の12月31日午前6時半過ぎ。

日本からレバノンへトルコ経由で行く場合、例えば以下のようなフライトスケジュールになります。(例として2月1日、ボーイング777の場合)

  • 東京:夜23時発、
  • トルコ(イスタンブール):朝5:45着。
  • 乗り継ぎ時間:1時間40分
  • トルコ(イスタンブール):7:25発
  • レバノン(首都ベイルート):8:15着。

途中に乗り継ぎ時間が1時間40分含まれますが、合計16時間15分。(乗り継ぎ時間を除くと、合計14時間35分)

ジャンボでもプライベートジェットでも飛行にかかる時間は同じか、実はプライベートジェットの方が速かったりもしますが、ゴーンさんの日本からレバノン入りの場合乗り継ぎ時間で前後するにしても、おおよそ16時間ぐらいはかかる、と考えられます。

そうなると、報道によれば、ゴーンさんは日本時間の12月31日午前6時半ごろにレバノン到着となっていることから、日本を出国したのは最低でもそのだいたい16時間ぐらい前、つまり、12月30日(午後)14時前後。遅くともこの日時以前には出国してないといけない、ことになります。

ここまでの出国に関する報道では、

関西空港を12月29日夜に出たプライベートジェットで当たり!となりそうですが、関西空港は、ビジネスジェット(プライベートジェット)用の専用動線(プライベートジェット用の到着・出発ゲート)がないことから、一般の出発ゲートを通らなければならず、何かに引っかかるリスクが高そうです。

よくうまく出国ゲートをすり抜けたな、という感じですが、ここでは元々言われていた”地方空港”というところから別の可能性も考えてみましょう。

海外へも飛び立てるプライベートジェット用の滑走路がある関西空港以外の地方空港のいずれかがゴーンさんが日本出国に利用した方空港はどこらあたりになりそうか。

滑走路の長さは、wikiの情報にれば飛行機の大きさで必要最低な長さが決まっていて

  • プロペラ機の離陸:最低1000m
  • ジェット機の発着:最低1500m
    • プライベートジェット(ビジネスジェット)はこれ
  • ワイドボディ機の離陸:最低2000m
    • 旅客機のうち、客室に通路が2つあるもの
  • ボーイング747の離陸:最低2500m
    • 大型の旅客機

つまり、東京以外の空港で、滑走路の長さが最低1500mあり、プライベートジェット用の専用同線(プライベートジェット用専用の出国ゲート)があって、まぎれてすり抜けられそうな空港が利用された、と考えられそう。

プライベートジェットの運航会社一覧は、国土交通省の「運航会社(航空運送事業免許取得社)一覧」のページで、また、プライベートジェット(ビジネスジェット)が利用する空港の一覧は同じく国土交通省の「空港情報」のページで見れますが、この中で、

  • 国際線がある
  • 滑走路の長さが最低1500mある
  • プライベートジェット用の専用同線(プライベートジェット用専用の出国ゲート)がある

といった条件をすべて満たす空港を見てみると、名古屋空港中部国際空港、の2つ。

日本出国からレバノン入国ルート

関西空港(一番濃厚)、そして勝手に想像した名古屋空港、中部国際空港のうちいずれかの空港を利用したとすれば、ですが、

  • 1)ゴーンさんは12月29日昼頃に東京の自宅を一人で出た
  • 2)その後、新幹線などの公共機関、またはプライベートの車で大阪/名古屋に移動
  • 3)その後、空港からプライベートジェット(ビジネスジェット)にのり、日本を出国

といったルートで国外脱出、レバノン入りをした、ということになりそうです。

ただ、現状では関西空港から飛び立ったことが濃厚になってきているので、しばらくすると逃走ルートは明確になりそうですね。

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