試験や入試でスマホ許可すべき!? バカが増えるか持ち込み可とする事例




入試のシーズンになると必ず問題になるスマホの不正使用。でも試験とかでスマホを使うのはそんなに悪いことなのかな?

入試や試験と実生活や実社会の乖離がどんどん進んでいるように見える。

最近では入試でスマホ持ち込み可にしているところも出てきているようで、そうしたあたり、事例を調べたり考えたりしてみた。

スマホの使用はバカが増える?

センター試験でも一般の入試でもスマホ使用は禁止されているのが当たり前、というところでしょうが、これは本当に当たり前、といわれるものなのか。

スマホの使用が禁止されている理由は、試験で分からないところが出てくるとスマホで調べて解答がかける、更に通信機能を利用して外部の知己のある人から回答がもらえる、というところ。

覚える、といった必要性が薄れ、いざとなればスマホで調べればよい、といった、特に暗記ものでは絶大な効果を発揮する。

鎌倉幕府は何年から?なんていう出題も、スマホで”鎌倉幕府”と入力してちょこっとググれば、以前は「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」と覚えた、でも今では歴史の解釈も変わって「いい箱(1185)作ろう鎌倉幕府」になっている、なんてすぐ出て来る。

わざわざ覚えなくても良い、手軽に解答、正解を得られる、ということになり、そうした観点からすると、”覚える”ということをする人が少なくなるので「バカが増える」という評価もありますね。

問題解決にスマホやPCを利用しない人はいない

でもよく考えて見てよ。

実生活でも社会に出ても、いろいろと問題、課題が出て来る。学生、学問、研究の世界でもそれは同じで、何かわからなければスマホ(やPC)を活用して、色々調べて最終的な解を導き出す。

この時重要になるのは、スマホなどを使った、ということではなく、その導き出した解の質と、その解を導き出すまでにかかった時間。

質と時間が重要なのであって、その過程はあまり重要ではないような。

たとえば、私はスマホ持ってません、PC持ってません、何か調べるには図書館に行きます、という人と、いや私はスマホ持ってるのでその場でスマホを使って調べる、という人を比べれば、どちらが問題解決スピードが速いのかは当たり前のように分かる。

となると、入試や例えば資格試験にしても、この「質と時間」にポイントを置いたものにして行っても良いと思う。(たとえば、問題は沢山出して、どれだけ質の高い回答が沢山出来たかに重点を置く)

でも勿論外部の知識ある人から回答をもらう、というのはダメ。特に思考系の問題はそんなことすると試験結果で思考能力が判断できなくなるのでダメですね。

当然、スマホで調べながら解答を考える人は時間がかかる(処理能力が遅い)し、逆に頭の中に情報がありその情報を元に考えられる人は時間がかからない(処理能力が高い)

結局のところ実務や現場でどれほどのパフォーマンスが発揮されるかがポイントになるので、スマホに頼りっきりの人はスマホを補助的に使う人に比べて劣ることになるし、スマホを補助的に使わなくても頭の中に入って色々思考できる人は優れたパフォーマンスと結果が残せる、ということにもなりそう。

ツールを使って問題解決を図るのは、何かの研究にしても実生活や会社の仕事でも今後さらに必要性が増し重要になると思われることから、試験などでもそのスキルを図ることを含めてスマホの利用は許可すべきなんじゃないかな。

当然のように、じゃぁ、全然覚えなくてよい、と考えると、知識が不足して、そもそも問題や課題の意味が分からない、問われている意味を理解するためにまず調べる(これはこういう意味、そしてこちらはこうした意味、だからこの問題はこういった意味)なんてしていたら、時間がいくらあっても何も解決できない。

どこかの有名なyoutuberが、スマホがあるから覚えなくていい、みたいな発言をしていたような記憶があるけど(違ったかな?)、最低限の知識は必要で、その上で分からないところがあれば調べて問題解決する、っていうことは必要ですね。

東京女子学園中学校入試の例

少し調べてみるとスマホを許可している入試もありました。

東京女子学園中学校で、2020年2月の入学試験の算数の科目でスマホ持ち込みを許可する、といった報道がありますね。

スマホ持ち込み可(検索機能、計算機能など使って良し!)の入試はこれが日本初だということですが、スマホOK以外にも希望者にはタブレットの貸し出しもするとか。ただし外部とのやり取りは当然ダメ。

こんな感じの問題出すよ、と例題もいくつか公開されているようで、その例題を見てみると...

(1) Web サイト「アイスクリーム BIZ」を調べて、以下の問いに答えなさい。 問 アイスクリームを食べる量と気温はどのような関係にあるでしょうか。

(2) 日本中にアンパンマンのぬいぐるみは何個あると思いますか。資料にあたり、みなさん の考えを、言葉と式を使って表してください。

引用元:東京女子学園中学校:<スマホ持ち込み OK 入試>の実施(pdf)

2つとも情報収集能力と思考力が問われる問題だ...

思考するにあたり元の情報はスマホで調べ(というか何もないと難しいので、そのためにスマホやタブレットで調べさせる)、その調べた情報を元に思考して回答する、といった、非常に実践的な問題に見える。

問1では、アイスクリーム BIZでそこにのる統計情報などをまず調べ、関係する地域や気温の情報を調べ、それらの情報から食べる量、そして気温の関係を考える。

問2では、出生数や子供の数、アンパンマンの出荷個数とか販売個数、売り上げなどを調べて、そうした情報を元に考え、その考えを元に計算して答えを導き出す。

社会に出て実際仕事をする場面でも同じような形で答えを導き出すシーンは多いと思うので、実践的な問題解決能力を試す、ということになりそうです。

今回のまとめ

入試や試験でスマホを使うことについて考えてみたところ、

  • スマホを入試で使うとバカが増える、というのは、記憶型の試験中心の時代であればそう言えそう
  • でも記憶よりも思考が重要になる、と考えれば、その思考の元になる情報はツールを使って調べ、その情報を元に思考して解答をする、といったことも今後重要性が増しそう
  • 具体事例として、東京女子学園中学校の入試でスマホ使用可、といった試みもされる

ツールを使って問題解決をする、というのは今や当たり前のこと。ツールを使うスキルが問題解決能力に大きく影響する世の中になっているとも言えそうです。

使いこなすスキル、というより、必要な情報を必要に応じて得られるスキル、が重要で、たとえ使いこなすスキルが高くても、必要な情報が得られてなければ、情弱、ということにもなりかねない。

これからはツールは普通に使える、その中で必要な情報を必要に応じて得て、問題解決をスピーディーに行う、ということがより重要になってきそう。

入試もそうしたことを試せるもの、そうしたスキルを高めないと入試に合格しない、みたいな感じもなっていきそうな予感。

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