解熱剤の入国は犯罪か?! 新型コロナウイルス感染でテロ対策も考えられる?

中国の武漢で発生した新型コロナウイルスが非常に危ない感じですが、このウイルスに感染した人(日本人)が入国したのだとか。

このウイルスに感染していれば発熱するため、通常であれば入国検査時に”発熱している”ということで感知され普通には入国できない、となりそうですが(発熱があればそのまま医療対応などの処置へ回されるみたいな感じになると思いますが)、この方の場合は、なんと”解熱剤”を使って熱を下げ、普通に日本に入国(というか帰国)したんだとか。

これって犯罪にならないの?不法入国と同じでは?とかふと思ったりしてしまいますが実際どうなんでしょう?テロ対策にも関係してくるかも。

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なぜ分かったのか

新型ウイルスに感染していても入国審査を普通に通過した方は神奈川県在住の30代男性、と報道されてます。

厚生労働省による報道発表

新型コロナウイルスの肺炎に感染した人を初めて確認、とうことで、厚生労働省から報道発表があったようですが、この方の場合、1月15日に国立感染症研究所の検査で新型ウイルスの陽性結果が出たのだとか。

調べてみれば、1月6日に新型コロナウイルスで話題となっている中国・武漢市から日本に帰国。その後1月9日に39度の高熱となり10日から入院。(結果15日に退院)

その検査過程で国立感染症研究所の検査で新型ウイルスの陽性結果が出た、ということになりそうですが、日本帰国時(入国時)には解熱剤を使って発熱を抑えていた、ということで、入国自体には支障がない、というか、その時は発見できなかったとなってます。

これって犯罪にならないの?

例えば風邪などで発熱したりすると、解熱剤などを飲むのが普通な感じですが、今回も特に「ウイルスに感染していてウイルスを日本に持ち込むぞ」といったような悪意のない中で、帰国するにはフラフラしてたら危険、ということから普通に解熱剤を使ったのでしょう。

新型ウイルスが見つかって話題となっている武漢市に立ち寄った、ということですが、ニュースなどで新型ウイルスのことは知ってはいても「まさか自分が...」という気持ちもあったでしょうし、たとえ発熱があったとしても微熱程度であれば「いつもの風邪か」と思っても仕方のない所かも。

そして帰国となれば、ふらついていたら危ないから解熱剤を使っておこう(解熱作用のある普通の風邪薬だったかもしれませんが)という流れで発熱しないように熱を下げ、そのまま入国審査をパスしてしまった、という感じと予想ができそう。

こうなると、新型ウイルスに感染して、そのウイルスを日本国内に持ち込もう、などと悪意を持って解熱剤を使った、ということでは全くなく、用心が足りなかったとしても誰もがやりそうなことなので、致しかたないところかも。

事実、 厚生労働省の関連の報道でも特に犯罪性について言及されてないようですので、不法入国とか犯罪には該当しないようですね。

今回のまとめ

  • 新型コロナウイルスが確認された武漢市から日本人が帰国した
  • その日本人は新型コロナウイルスに感染していた
  • 解熱剤を使っていたため、入国審査時に感知できなかった
  • 犯罪性は特に報道されてないので、犯罪とはならなさそう

厚生労働省としては、こうした解熱剤を使うことですり抜けてしまい、新型ウイルスに感染していたとしても入国してしまうことを「予想もしてなかった」とお話しされてますが、これは確かにそうだろう、というところ。

が、こうした経路でウイルスが日本に持ち込まれることが分かったので、今後の対策を検討して、水際でしっかり防御する、としていく必要がありますね。(春節で中国から多くの人が訪れると思いますので、それに向けても対策が急がれそうです)

今回は新型コロナウイルス、ということでしたが、東京オリンピックもあることだし、細菌テロというか、似たような事例でテロなどが起きないように、今回の事例をテロ対策にも発展してほしいところ。

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