噂の元?立憲民主川内議員の感染者数押さえる発言と日刊ゲンダイ報道




新型コロナウイルスの感染について、ツイッターや世間の噂で聞いたことありそうな「感染者数が増えないようにするために、PCR検査の実施もおさえている」という話し。

他にも同じような内容で「実態を見えなくするために、検査拡大を拒んでいる」といった話しもネット上などの噂やツイートの中に出て来ますが、こうした噂、批判に対して、国立感染症研究所が公式声明を発表しています。

ここではその要点をまとめて、実際そうした噂はどこから来たのか調べてみました。

噂の元はどこ?

全てがそうではないと思いますが、「感染者数が増えないようにするために、PCR検査の実施もおさえている」といった話が出回っている1つの要因として、国立感染症研究所の職員の発言に元があるようです。

感染者の多い北海道に派遣された研究所の職員が、「入院を要する肺炎患者に限定すべき」と発言した、ということですが、これは立憲民主党の川内議員発言を日刊ゲンダイがとりあげ、報道されている内容。

27日の衆院予算委員会で、立憲民主党の川内博史議員の質問で驚きの事実が発覚。25日に厚労省の研究機関「国立感染症研究所」から北海道庁に派遣された3人の専門家が「検査をさせないようにしている疑念がある」と指摘したのだ。

道の対策本部に派遣された3人は、政府が策定した基本方針に記載のある〈入院を要する肺炎患者の治療に必要な確定診断のためのPCR検査〉の実施を必要以上に強調。暗に、「軽症の患者は検査するな」との意向をにおわせ、道職員や保健所職員の間で「検査し過ぎてはいけないのか……」という空気が生まれているという。川内議員は道議会議員から聴取した内容だと明かした。

引用元:日刊ゲンダイ 2020/02/28

ここでは、「驚きの事実が発覚」としたうえで、感染症研究所の職員が北海道庁に派遣され、「入院を要する肺炎患者の治療に必要な確定診断のためのPCR検査」を必要以上に強調したため、検査し過ぎてはいけないのか、という空気が生まれた、としています。

更に同じ報道内には、

安倍政権が専門家3人を北海道に送り込んだのは、検査件数を抑え、感染者数を増やさないようにするためだった疑いが強い

中略

国会で質問した川内議員は改めてこう話した。

「本来は検査体制を拡充し、陽性の方を早期に発見することが、感染症対策の基本です。早期なら重症化を防げる可能性があります。しかし、政府にはそういう態度が見られません。基本方針にも『患者の早期発見』といった記載はない。結局、政府は検査を拡大することで、多くの陽性患者が発覚することを恐れているのではないか。実態を見えなくするために、検査拡大を拒んでいるのだとしたら許されません

引用元:日刊ゲンダイ 2020/02/28

この報道では、検査件数を押さえ、感染者数を増やさないようにするためだった疑いが強い、とある意味断言し、川内議員も「実態を見えなくするために、検査拡大を拒んでいるのだとしたら許されない」と、仮定の話しとしながら政府を非難している、という内容に見えます。

ここに至るまでに世間(ネット)とかで、なかなかPCR検査が手軽にできない、限定されているもの、という認識があり、それが感染の恐怖に対してのいら立ちとなって噂がまことしやかに広がり、それを国会議員が取り上げて、日刊ゲンダイが記事にした(”驚きの事実が発覚”とセンセーショナルに報道した、というのもあり、だから余計にこの噂が広がった)という流れになるでしょうか。

研究所の事実誤認声明

そうした中で、これでは感染拡大に対する対応の障壁にもなりかえない、ということから、国立感染研究所も公に声明を発表する事態になってます。

市民の皆様へ、ということで、「新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査に関する報道の事実誤認について」という国立感染研究の声明発表。

すでに色々なニュースで取り上げられているので、ここでは要点だけに絞ると、この声明では、

  • 3.一部報道による事実誤認について
    • 「検査させないようにしている」という懸念に対して、職員が述べたのは、積極的疫学調査における一般的な考え方であったこと
    • 今回の懸念は、職員の発言の趣旨が誤った文脈に理解され、事実誤認が広がった可能性があると考えられること
  • 4.積極的疫学調査にご協力いただいている皆様へ
    • 今後とも協力のお願いと、気になる症状がある場合には、管轄の保健所や帰国者・接触者相談センターにご相談ください、という内容
  • 5.報道に携わる皆様へのお願い
    • 今回のような事実と異なる内容の記事が散見される
    • こうした報道は、昼夜を問わず対応している職員や関係者を不当に取り扱うことにつながるし、正しい理解や迅速対応へ悪影響を及ぼす
    • 報道側でも理解いただき、新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大の防止に協力ください

こうしてみると、元々は世間の噂だったのかもしれませんが、そうした声を国会で取り上げ、もしそれが本当なら、といった話で政府批判(議員的には懸念を払拭すための指摘、ということになりそうですが)。

そうした話しを受けて、報道が”驚きの事実が発覚”というセンセーショナルな出だしとともに、でも仮定的な表現で、疑いが強い、としたのは、いかがなものか、みたいな話になりそう。

今回のポイント

新型コロナウイルス、そして感染力が強い、ということから、新しいことづくめ、何が本当に正しいのか誰にもわからない、みたいな中で、色々な対応が必要となり、またその対応も思うようにいかない、ということも沢山あると思います。

そうした中で、1つ1つ批判の対象にしていては、本来すべきことが遅れる、できない、手遅れになる、ということにもつながりそう。

全国一斉に学校休校、というのもあったりでいろいろと混乱していたり、思わぬ対応が必要となって焦ったり。でもここは全体の方向を合わせて一致団結、みたいな感じで今回の危機を乗り越えていかないとけいない局面。

批判は批判であるのが当然ですが、変に足を引っ張ったり、良からぬ影響の出るものは、今でなくても後でもよいですし、批判するにしても、ある程度事実の確認、大元への調査、その後の質問、という段取りを踏むのも大切なことなのでは。

今回の件も、忙しい中質問するのも気が引けそうですが、国立感染症研究所に直接まず問合せし、事実確認をした後に質問、という流れで行えば良かったのか、という気がします。

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