緊急事態宣言なぜ最長2年?理由と新型インフルエンザ等対策特別措置法の考え方




新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大で、政府が緊急事態宣言を出せるよう、今ある「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に今回の新型コロナウイルう感染症の規定を追加する、ということです。

規定を追加することで、2020年2月1日から最長2年間、政府が新型コロナに関して必要に応じて緊急事態宣言を出すことが可能になり、不要不急の外出自粛を求めることがでるようになる、というもの。

政府が緊急事態宣言を出す、というのは、不要不急の外出だけではなく、総理大臣に全権が集中し、政府、地方自治体に自治体に直接指揮できるようになると思いますが、なぜ最長2年間、と2年もの期間が必要なのか。

元となる、新型インフルエンザ等対策特別措置法で見る、2年、というところがどうしてそう決まったのか見てみましょう。

最長2年となる現状

新型コロナウイルスの感染拡大への対応において、緊急事態宣言が出せる期間を2年として、今あるインフルエンザ特別設置法の法改正が行われるようです。

政府・与党は新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正を目指しています。

ANNの取材で、現行法で規定される感染症に加えて今回の新型コロナウイルス感染症の規定が追加されることが分かりました。ただし、その期間は区切られていて、今年の2月1日から最長で2年間としています。この期間であれば、政府は今回の感染症による緊急事態宣言を出すことが可能で、不要不急の外出自粛などを求めることができます。

引用元:テレ朝ニュース 2020/03/04

法改正の内容は箇条書きで分かりやすくまとめると、以下の通り。

  • 新型コロナウイルス感染拡大の対策として、新型インフルエンザ等対策特別措置法に新型コロナウイルスの規定を追加する
  • この規定により、政府は新型コロナウイルスの感染に対して緊急事態宣言を出すことが可能になる
  • 緊急事態宣言は、2020年2月1日を起点に、最長で2年間の間、出すことが可能

少しわかりずらいですが、緊急事態宣言が2年間出されるのか、単にその2年間の期間だけ出すことができるのか、と、内容が現時点ではあいまいな感じです。

ここでその元となる「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の考え方を見ておきましょう。

新型インフルエンザ等対策特別措置法

新型コロナウイルス以前に「新型インフルエンザに対する特別措置法」がありますが、その特別措置法の中に「実施すべき期間・区域」の規定があります。

内閣官房にある「新型インフルエンザ等緊急事態宣言について 【法第32条】(pdf)」を確認すると、p9にこの「実際すべき期間」について以下のような記載がありますね。

  • 1 「新型インフルエンザ等緊急事態措置を実施すべき期間」について
    • 新型インフルエンザ等緊急事態の期間は、2年を超えない期間。ただし、1回限り、1年延長可能。
    • 実際に設定する期間については、発生時に、新型インフルエンザ等の病原性の程度や流行状況等を
    • 総合的に勘案し、基本的対処方針等諮問委員会の意見を聴いて決定。

今回新型コロナウイルスに関して報道された、緊急事態宣言最長2年、という内容は、ここにある「新型インフルエンザ等緊急事態の期間は、2年を超えない期間」から来ているようです。

ではなぜここで、2年を超えない期間(つまり最長2年)とされたか、といえば、この考え方も同じページに記載があります。

  • 実際に発生した新型インフルエンザ等がどれくらいで季節性になるかは、宣言時にはわからない
  • 特に新感染症は知見もなし。

つまり、新型インフルエンザでは、新型なので(今まで例がないので)どれぐらいの期間を要したら季節性になるか(冬の時期だけ流行するなど)が緊急事態宣言を出した時点ではわからない。

ということから、以下と考えたみたいですね。

  • 新型インフルエンザが大多数の国民に免疫が獲得されて、季節性インフルエンザになるまでに1~2年程度を要するとみられているため、2年とした。

新型インフルエンザの場合では、季節性インフルエンザになるまで1~2年程度の期間を用すると見られたため、期間的に長い方をとり、最大2年(2年を超えない範囲)で緊急事態宣言の期間を定めた。

今回の新型コロナウイルスにしても、新型で前例がないため、仮に緊急事態宣言が出されても、その時点では先の見通しは誰にも分らない。

だから、ひとまず感染症として似ているであろう新型インフルエンザと同様に、2年を超えない範囲(最大2年)として緊急事態宣言の期間を定めた、ということになりそうです。

緊急事態宣言の解除

新型コロナウイルスに対して、緊急事態宣言を出したとして、それが最大2年(2年を超えない範囲)となっていても、2年間ずっと緊急事態宣言が継続される、ということではないようです。

インフルエンザの場合には、上で見た同じページ内には「緊急事態措置の必要がなくなり次第、速やかに解除することとしてはどうか」という考え方が示されており、実際、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を見てみると、その第四章第三十二条の5にて以下のようになってます。

新型インフルエンザ等緊急事態措置を実施する必要がなくなったと認めるときは、速やかに、新型インフルエンザ等緊急事態解除宣言(新型インフルエンザ等緊急事態が終了した旨の公示をいう。)をし、及び国会に報告するものとする。

一旦、緊急事態宣言が出されたら、それがずっと継続される、ということではなく、不要になれば勿論解除宣言がされる(つまり必要な期間内だけ緊急事態宣言がされる)ということになりますね。

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