森友問題で遺書なぜ今公開?「佐川局長の指示」は本当か嘘か




引用元:産経新聞 2018/03/13

森友問題で、すでに事件としては収まっている、という状態だったと思いますが、ここに来て、事件関係者の遺書(手記)を文春が公開し、大きな波紋を広げてます。

その中には「すべて佐川局長の指示」とあり、この言葉が駆け巡っている感じですが、そもそもなぜ今この遺書が公開されたのか、すべて局長の指示、とありますが、それは本当に指示を受けたことなのか、調べてみました。

遺書を公開

国会でも取り上げられることになりましたが、森友問題関連で亡くなった、財務省近畿財務局管財部の上席国有財産管理官・赤木俊夫さんの遺書(手記)が公開されました。

文春で詳しく報道されたようですが、...

「手記」と題されたA4で7枚の文書は、自殺当日まで書かれていたとみられ、「すべて、佐川理財局長の指示です」「美並近畿財務局長に報告したと承知しています」など、当時の財務省、および近畿財務局の幹部らの言動について実名で詳細に綴られている。また「財務省が国会等で真実に反する虚偽の答弁を貫いている」などと同省の対応を強く批判しており、赤木氏自身、そうした不法行為に加担させられて心身ともに苦しんだ様子もつぶさに記されている。

文春:2020/03/17

手記には、「すべて、佐川理財局長の指示です」と書かれ、森友問題の核心部分にもなることから、各メディアや国会でも取り上げられてます。

森友問題では、大阪地検特捜部が乗り出し、佐川理財局長、その他財務省職員の計38人を起訴しようと調査が進められたようですが、2018年5月には、結果として容疑不十分か容疑なし、として、刑事責任は問えないと判断されました。

その後2019年3月には、大阪第一検察審査会が「不起訴不当」と判断したことから大阪地検特捜部が再捜査。が、2019年8月には改めて不起訴処分となり、結果捜査は終結、となってます。

なぜ今公開された?

こうした捜査が行われ、結果不起訴となり捜査は終結している中、なぜ今それに関する遺書(手記)が公開されたのでしょう。

大阪地検特捜部が捜査を進めている中で、当然今回の遺書についても遺族から情報を得ているはずで、今回公開された内容含めて捜査した、ということではなかったのでしょうか。

そうなると、今回公開されたのは、

  • 1)その後に発見された
    • A4のプリントアウトであることから、PC内に保存されていたのが最近分かった
  • 2)何らかの理由により公開を拒否していた
    • すでにその存在は分かっていたが、何らかの理由により特捜部などにも公開してなかった

ということが考えられそうですが、通常捜査では使用していたPC内のデータも捜査対象とするのが自然で、その時に見つからなかった、というのは考えにくいのでは。

となると、何らかの理由により、特捜部などのヒアリングにも公開を拒否していた、ということも考えられますが、果たして拒否できるものなのか。

そうなると、一番自然なのが、既に特捜部には公開している情報であるが、結果として関係者が全て不起訴処分となっているのを不服として、または今まで争点になっていない新たな真実を知りたくて、あらためてその遺書(手記)を元に裁判を起こした、ということになるのかも。

数年前の当時、2018年3月の報道を見てみると、

自宅からは家族に向けた遺書のほか、男性職員の自筆とみられる複数のメモ書きが見つかった

遺書は数行程度で国有地取引や決裁文書に関する記述はなかったが、メモ書きの中には、財務省の上層部の指示で文書の書き換えに関与したことをほのめかす記述があったという。

産経新聞:2018/03/13

この報道の中には、複数のメモ書き、といった内容は出て来ますが、今回公開された遺書(手記)は出て来てないですね。

大阪地検特捜部も、森友問題を捜査するうえで、遺族の方へのヒアリングはしなかった、PCの中までは見なかった...ということになるんでしょうか。

全て佐川局長の指示?

遺書(手記)には、「すべて、佐川理財局長の指示です」と、断言している表現があるようですが、そのあたりはどうなのか。

「すべて、佐川理財局長の指示です」と断言できるのは、佐川理財局長から直接指示を受けた人、になりますが、この方の立場がそうだったのかどうかで、この文の意味も変わってくるような気がします。

遺書(手記)を書かれた方は、現場で実際に文書の用意をする立場のようで、佐川理財局長との間に、多分何人も上司と呼ばれる人がいたでしょう。

そうなると「すべて、佐川理財局長の指示」であったのかどうか、現場から見るとそう見えた、ということかも知れないし、上司がそのように言っていた、または、普通に考えればそうなのでは?という意味になるかも知れません。

今後改めて裁判で明らかにされるところになりますが、なぜ公開が今になったのか、が悔やまれるところ。

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