ハンタウイルスはヒトヒト感染するしない?中国の発生状況




新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で進行している中、あらたな懸念材料として出てきたハンタウイルス。

中国で発生し、旅行者に感染、そして死亡、と報じされましたが、このハンタウイルスとはどんなもので、ヒトヒト感染はするものなのか。

早速調べてみました。

中国での発生状況

中国で発生したハンタウイルスの感染状況について、3月24日のTRTの報道から見てみましょう。

中国でネズミから人に移るハンタウイルス感染が確認された人物1人が死亡したことで、新型コロナウイルス(COVID-19)流行が発生した同じ国で新たなウイルス流行が懸念を呼んだ。

中国の国営通信、環球時報(Global Times)のニュースで、同国西部の雲南省でハンタウイルスが確認された人物1人がビジネス旅行で山東省に向かっていた途中にバスの中で死亡したことが報じられた。

このニュースで、このバスに乗っていた31人にも試験が行われたことが伝えられた。

TRT 2020/03/24

今回報じられた中国におけるハンタウイルスの状況としては、

  • ハンタウイルスはネズミから人へ移る
  • 今回中国での発生は、ビジネス旅行者へ感染
  • 残念ながら感染者はバスの中で死亡
  • 同乗していた31人についても感染しているかの試験が行われた

感染は一人(ビジネス旅行者)で、残念ながらバスの中で死亡したことが伝えられていますが、状況的に急激に命の危機に陥ったようです。

同乗していたその他31人にも感染しているかの試験が行われたようですが、続報がないだけに、このビジネス旅行者1名だけの感染だった、ということになりそうです。

ヒトヒト感染はするのか?

TRT 2020/03/24の記事でも書かれてますが、このハンタウイルスは、HPS(ハンタウイルス肺症候群)といった病気を引き起こす原因となるもので、人から人への感染はない(つまりヒトヒト感染はない)とされてます。

実際厚生労働省で公開されているハンタウイルスの情報を見てみると、以下のようですね。

1993 年、米国南西部で肺水腫を伴う急性の呼吸困難による死亡がナバホインディアンのあいだで複数報告された。腎症候を伴わず、急性の呼吸器症状を示し約50% が死亡するという疾病が出現したが、これがはじめて問題化したハンタウイルス肺症候群 (HPS) の発生であった。その後、1995年から、南米からもHPS 発生の報告が続々とでている。

引用元:厚生労働省「ハンタウイルス肺症候群とは」

このハンタウイルスは、問題化した当時、急性であり、死亡率が約50%というものであったようです。

今回中国で報告された感染例は、まさにこのような感じだったのでしょう。

ハンタウイルスはネズミ媒介性である のが特徴的である。多くは、新鮮な糞または乾燥した糞、尿中からエアロゾルとしてウイルスを吸い込むことにより感染する。

中略

日本では1984 年の実験室感染患者の後はでていない我が国の港湾地区のドブネズミは今日においてもウイルスを保有している。それによる患者発生の報告はでていないが注意する必要がある。

引用元:厚生労働省「ハンタウイルス肺症候群とは」

ハンタウイルスはネズミが媒介するもので、日本でも港湾地区のドブネズミがウイルスを保有しているようで注意が必要、ということです。

ウイルスの自然宿主はネズミであるので、ネズミとの接触を断つことが予防上のポイントとなる。多くは、新鮮な糞または乾燥した糞、尿または唾液を吸い込 むことにより感染する。ネズミの咬傷やネズミに触れたものを介して鼻、目または口を触れることでも感染はおこる。したがって、尿や糞で汚染されたほこりや 食物をさける。食べ物の保管には蓋をする

引用元:厚生労働省「ハンタウイルス肺症候群とは」

ヒトヒト感染はない、ネズミが媒介する、ということからして、いやネズミなんて見ないから大丈夫、と言えるかと言えばそうではないようです。

目に見えないところで、ネズミが食物に接触し、その食物を人が食べることで感染する可能性がある、ということになりそうですね。

今回中国で発生したビジネス旅行者も、ネズミと直接接触した、というより、ハンタウイルスを持つネズミが触れた食べ物などを口にして、結果感染した、というような感じかも知れません。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない現状、更にあらたなウイルス感染が流行するのか、と思いましたが、こうしてみるとハンタウイルスにはヒトヒト感染はないようで、新たな中国初のウイルス感染が拡大するのか!?という心配はひとまずないようです。

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