
貯蓄を増やしていくためには、夫婦で今、どれだけの生活費がかかっているのか把握することはとても重要なことです。
生活費の平均を知って見直すだけでも、長い目で見るとかなり貯蓄に回せることって結構あるんですよ。
ということで、ここでは夫婦の生活費の理想について、まとめてみました。
- マイホームを建てたい!
- 早くローン生活から解放されたい!
などと思っている方、ぜひ読んでみてください。
夫婦の生活費の平均(30代、40代、50代)
まずは、夫婦の生活費の平均を把握してみましょう。
<30代の夫婦の場合>
30代夫婦では、生活費は月26万円程度となります。
子供あり・なしによっても多少は変わりますが、多くは30万くらいを生活費に充てています。
<40代の夫婦の場合>
40代の夫婦は30代よりも生活費が上がります。
というのも、夫婦で外食に行く機会が増えてくるのが40、50代だからなんですね。
40代夫婦は住居費など込みで30~40万円程度の生活費が必要となるのが平均です。
<50代の夫婦の場合>
50代も40代と同じく、30~40万円程度の生活費が必要となることが多いです。
生活費の理想とは
総支給額の20%
生活費の理想って、一体いくらなのかな?って思いますよね。
生活費を好き放題使いまくって老後お金に苦労するのも嫌だし、節約しすぎて毎日が楽しくないのも、なんだか充実感に欠けてしまいます。
ファイナンシャルプランナーである柳澤美由紀さんによると、理想とする生活費は総支給額の20%だと説いています。
そして、多くても25%程度までに抑えておくことが大切なのだとか。
- 理想とする生活費は総支給額の20%
- 多くても25%程度までに抑える
では、ここで30代~50代で陥りやすい、生活費を極端に多くしてしまう、といった落とし穴を見てみましょう。
30代は住宅ローン
30代の生活費として、「想像よりも生活費がかかってしまっている」という人にありがちなパターンは、住宅ローンの組みすぎ・・・。
住宅業界って、住宅ローンを組む時にたとえば、
- 「〇〇様の年収なら、このくらいの住宅ローンは余裕です。」
- 「皆さん、平均するとこのくらいのローンを組まれていますよ」
- 「ボーナスもありますしね」
なんて言いませんか?
いかにも「あなたの生活を考えてみると、このくらいのローンなら大丈夫」みたいな言い方をするので、ついつい少し背伸びしたローンを組んでしまいがりですよね。
でも実際には子供が生まれたりで想定より出費が多くなったり、ボーナスも予想通り伸びず逆に減ったり、更にこのご時世そもそもボーナスが出ない!なんてこともあったり、想像よりも生活費がかかる、ということもあります。
住宅をローンで購入する場合は、将来の子供の人数なども考慮したりボーナスなしだとどうなるのか?などを考えて、普段以上に慎重に組みましょう。
40代は教育費
40代になると、夫婦だけの生活費はそれほどかかりませんが、子供がいる場合は教育費がかかることが多いもの。
子供が塾に行きたいと言い出したり、そもそも親が、やっぱりこうしたお稽古事はさせないと、など思ったり、大きくなればなったで、私立の高校、大学に行きたいと言い出したり・・・
「まさか子供が塾に行きたいなんて言い出すとは思わなかった」
「私立じゃなくて公立に行ってくれると思っていた」
なんて落とし穴は意外と多いものです。
子どもの希望通りにさせたい、というのはどの親も同じですが、公立と私立では想像以上にお金のかかり方が変わります。
50代は医療費
そして、50代になると少しずつ医療費がかさんでくることがあります。
子育ても一段落しつつある50代。
でも年齢が進むこともあり、仕事も忙しかったりで、体調を崩す人も少なくないですもんね。
女性なら、更年期障害に悩みだす方も多いでしょう。
若い頃は想像もしてなかった病院通い。
こうしたことがはじまるのが50代に多いもので、まだまだそんなことないよ、と思わずに、将来こうした費用がかかることは想定しておいた方が良いですね。
医療費は控除があるので、あなたが住んでいる市町村ではどのような控除を受けることができるのか、しっかりと事前に確認しておくことが大切ですよ!
生活費の内訳は?
最後に、平均的な生活費の内訳をご紹介いたします。
ここでは、子供がまだいない前提での生活費を見ていきましょう。
- 飲食費→6万円
- 娯楽費→2万円
- 交通費→2万円
- 水道費→1万5千円
- 住居費→2万5千円
- 保険医療→1万円
- 通信費→2万5千円
- 家事や家具用品→1万円
- 衣類費→8千円
- 教育費→2千円
- その他→5万円
特に贅沢もしない、普通の暮らしとして、二人暮らしの平均的な生活費とした場合の25万円を想定して内訳を算出してみました。
その他の生活費には、雑費、お小遣い、交際費、仕送りなど色々含まれています。
勿論ご家庭の生活様式によって各項目でかかる費用は前後したり、そもそもその項目は我が家にはない、という場合や他にも項目がある、といった場合もあると思いますが、大体のイメージとしてとらえていただければと思います。
子供がいない場合は、教育費にお金があまりかからないのが特徴ですね。
子供が1人でもいると、教育費は大学まで雪だるま形式に大きくなっていきます。
あと、子供にかかる教育費で少しでも楽するために、親は学資保険に入ろうとするので、保険代も更にかさみます。
一方、子供がいないと娯楽費が増えるのも分かります。
夫婦2人だけで気兼ねなく遊びに行くことができるのも、子供がいない夫婦のメリットでもありますね。
私も、まだ子供がいない時には旦那と2人で色々な所に遊びに行っていました。
でも、子供が出来てからは娯楽費はかなり減ったと思います。
旅行に行くと、「こんなにも子供がいるとお金がかかるのか!」と何度思ったことでしょうか・・
そして、「旅館に泊まるのは高いから、キャンプとかコテージに泊まるのが一番経済的だな」と思うようになりました。
生活費は、かけようと思えばどれだけでもかけることができますが、平均を知ってある程度抑制することも大切ですね!
夫婦の生活費まとめ
- 夫婦の生活費の平均は、30代で月26万円程、40代で30~40万円程、50代は40代と同程度(ただ医療費が入って来る)
- 生活費の理想については、総支給額の20%程度。多くても25%程度に抑えるのが良い
- 生活費を考える上で大きなポイントとなるのが住宅ローン、教育費、医療費。
- 生活費の内訳を理想とする生活費から逆算して、生活を見直してみるのも今後の夫婦の生活にとって重要なこと
普段生活費は、これぐらいかかってるのか、と思っても、それが将来の二人にとって多すぎるのかどうかまでは中々分からないものだと思います。
それでも一般的な平均をまず知ることで、普段の生活の見直しにもなりますし、また、理想的な将来を想像した時に、ではそのために生活費をいまからどのようにコントロールしていくか、と考え実際に行動するのもとて重要になると思います。
家庭によってもライフスタイルによっても各夫婦の生活費は変わりますが、やはりポイントは、このままいくと将来どうなる、というところを考えることかと思います。
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