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小児の肥満度を自動計算!カウプ指数とBMIパーセンタイル値から子どもの肥満度を判定する方法

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幼児(1歳から6歳未満)の肥満度を計算する計算式としては「カウプ指数」(BMI)がありますが、幼児の場合、単にカウプ指数(BMI値)だけで判断せずに、BMIパーセンタイルというものを利用して肥満度を判定します。

ここではカウプ指数とそのBMIパーセンタイルを使った肥満度の自動計算から、その計算式、肥満度の判定基準、最後に日本小児内分泌学会のエクセルファイルダウンロードの紹介までしています。

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自動計算(カウプ指数とBMIパーセンタイル値)

男の子か女の子かの性別を選択し、
対象となる子供の生年月日、身長、体重、を入力し、確認する日(本日など)を入力します。

その下に年齢(月齢)、カウプ指数、BMIパーセンタイル値による肥満度の判定などが表示されます。

  • 対象の年齢:1歳から5歳(6歳未満)の幼児
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性別

男の子 女の子

生年月日

身長

cm

体重

kg

確認日

年齢:

肥満の判定 カウプ指数(BMI)
肥満度身長に対する体重の範囲
やせ
(BMI-P:3未満)
ふつう
(BMI-P:3以上90未満)
肥満の傾向
(BMI-P:90以上)
肥満
(BMI-P:97以上)

(参考データ)
性別、年齢別のBMIパーセンタイル表(p:パーセンタイル)(年齢、性別に対する各パーセンタイルのカウプ指数(BMI値)を年齢の前後半年間表示)

年齢3p10p25p50p75p90p97p
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肥満度を見る計算式

カウプ指数だけを見る計算式はBMI(Body Mass Index:ボディマス指数)の計算式と同じで以下の通り。

カウプ指数(BMI) = 体重(kg)÷身長(m)2

※)カウプ指数(BMI)の単位は計算式から「kg/㎡」

例えば具体的な計算例として 、身長95cm、体重14kgの場合には(95cmを0.95mとメートルに直して)

カウプ指数(BMI)
= 体重(kg)÷身長(m)2
= 14(kg)÷(0.95(m)×0.95(m)
= 14 ÷ 0.9025
= 15.51246537(約15.5)

身長95cm、体重14kgの場合では、カウプ指数(BMI)は約15.5、という計算になりますね。

このカウプ指数を以下に見る性別、年齢別のBMIパーセンタイル値により肥満度を判定します。

肥満度の判定

幼児に対してはカウプ指数(BMI)の値そのもので肥満度を見るのではなく、性別、年齢毎のパーセンタイル値というものを用いて判定します。

※)パーセンタイル値とは:
全体を100とした時、小さい方から数えて何番目になるのかを示す数値(50が中央値)。例えば「10パーセンタイルの人」では、100人いた時に小さい方から数えて10番目の位置にいる人、ということになる。

このパーセンタイル値は10年ごとに厚生労働省、文部科学省が発表する身体測定値データ(最新は2000年に発表されたデータ)から算出するもので、例えば以下などに掲載されています。

乳幼児身体発育評価マニュアル(国立保健医療科学院)

カウプ指数とこのBMIパーセンタイル値を元にして幼児の肥満度を見ますが、肥満かどうかの判定は医療機関によってばらつきがあり、下方の参考資料から総合してここでの自動計算では以下の様に判定しています。

肥満の判定パーセンタイル値
やせ3パーセンタイル未満
ふつう3パーセンタイル以上、90パーセンタイル未満
肥満の傾向90パーセンタイル以上
肥満97パーセンタイル以上

肥満度の判定に対する参考資料)

カウプ指数に対する評価

BMIパーセンタイルを用いたカウプ指数(BMI)による肥満度の評価について、日本小児科学会の「幼児肥満ガイド」では、この評価を使うメリットはほとんどない、と言っています。

  • 乳幼児期はBMIの絶対値の評価は困難
    • 乳幼児期はBMIは年齢に伴い変化するためBMIの絶対値を用いて体格評価することは困難であり、性別、年齢毎のパーセンタイル値を用いて判定する
  • BMIパーセンタイルを使用する利点もほぼない
    • 日本では統計的根拠のある標準体重をもとにした肥満度が利用可能であるため、BMIパーセンタイルを使用する利点はほとんどない。
  • BMIパーセンタイルの利用は限定的
    • BMI パーセンタイルの使用は国際比較や英文誌への投稿、国際学会での発表などに限定される

ここで言う「日本では統計的根拠のある標準体重をもとにした肥満度」は別記事で紹介している以下の自動計算になります。

小児の肥満度を自動計算!性別身長体重曲線から子どもの肥満度を測定する方法

エクセルによる自動計算表をダウンロード

パーセンタイル値を用いた自動計算ができるように日本小児内分泌学会のページからエクセルファイルがダウンロードできます。(成長評価用計算ファイル(xlsx))

カウプ指数を利用する場合には、こちらをダウンロードして使ってみるのも良いですね。

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