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【安芸高田市議会】”るる”の意味は?広島の方言なの?

議会中継や石丸市長で話題沸騰の安芸高田市(広島県)。

議会中継が注目を集めてますが、議会中で交わされる言葉の中に「るる」という表現が出て来ます。(特に山本数博議員がよく使うのかな?)

個人的には「生まれて初めて聞く」ような感じで「どういう意味なのかな」「広島の方言なのかな」とモヤモヤしてましたが、この「るる」の意味、調べてみました!

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”るる”が使用される例

まず安芸高田市の議会中継の中で
この”るる”がどのように使われているかを見てみると...

  • 提案理由、それに対する質問について、るる説明を受けて、それなら良いでしょうということで可決した
  • そこのところを、るる説明 願いたいと思う
  • るる質問 してきたが...

安芸高田市の市議会では、
「るる説明~」「るる質問~」という感じで使われるパターンが多そうです。

ネットで”るる”の意味を調べてみると

ネットでこの”るる”を調べてみると、
いくつかの辞書でその意味について説明が見つかります。

goo辞書:るる とは? 意味・読み方・使い方

  • 細く長くとぎれることなく続くさま(例:「次から次へるるとして続いた」)
  • こまごまと詳しく述べるさま(「るるとして語る」「るる説明する」)

お!この「こまごまと詳しく述べるさま」の例にある「るる説明する」っていうのが、意味的にあってそうですよね。

他の辞書でも、
上で見たgoo辞書と同様の説明があるようです。

Weblio辞書:「縷縷(ルル)」の意味や使い方 わかりやすく解説

また、そのものずばりの「るる説明」もあるようですね。

Weblio類語辞典「るる説明する」の言い換えや類語・同義語-

ここでは「噛み砕いて説明する」「丁寧に説明する」「分かりやすく説明する」などと説明されてます。

一言で言えば「いろいろ詳しく」、みたいな意味合いになるでしょうか。

そうなると使用例の
「市長の提案理由、それに対する質問について、るる説明を受けて~」というのは「~に対する質問について、いろいろ詳しく説明を受けて~」となり、それなら意味が分かる!という感じです。

また同様に「るる質問してきたが」という使用例も、
単発の質問ではなく「いろいろと詳しく質問してきた」、または単に「いろいろと質問してきた」という意味合いになりそう。

”るる”が出てきたら「いろいろ詳しく」とまず置き換えてみると良さそうですね。

”るる”は方言なの?

この”るる”という表現、
生まれてこの方聞いたことがないので(私は愛知県生まれ。東京在住も10年以上ですが)これは安芸高田市の方言なのか、もしくは広島弁とかになるのか調べてみました。

まず上で紹介している辞書では「方言」という説明はありません。
(地域を問わず、日本語の中に普通に存在するってことになるのかな?)

広島県の公式HPには「広島の方言の一覧」があり、でもそこには「るる」は含まれないようです。

広島県の方言 | 広島県

※)英語の説明も載せてることから、
広島には海外からの在住者も多い、ということが伺えそうですね。

ネットで「るる 方言」とかで調べてみても、
特に”るる”が方言と説明しているサイトはないようです。

もしかしたら使う人や使われるシーンが限られているかもしれませんが(少なくとも私は分からなかった)、”るる”は方言ではなさそう。

調べてみると、
広島(安芸高田市)以外でも「るる説明」という表現が使われてるのが分かります。

また同様に「るる質問」という表現も
広島(安芸高田市)以外で見つかりますね。

最後の衆議院でのリンク先を見ると、
「るる質問」以外にも「るる」が以下のように使われてます。

  • るる御指摘のとおり、それ以外の場合は~
  • このあり方も、ここまでるる議論になりました。
  • 今ちょっとるる聞いてきたんですけれども
  • これは入らないかということをるる聞いてきました

こうした具体的使用例をみると、
最初で見たように”るる”自体に「細く長くとぎれることなく続くさま」という意味があるので、「いろいろ詳しく」という中に時間的経過の意味合いも含まれてるような感じがします。

ということで、
「るる質問」「るる説明」「るるご指摘」「るる議論」「るる聞いた」などでは、「いろいろ詳しく」と置き換えると分かりやすそうですし、その中に時間の流れも話者が意識していると感じられそうです。

また上で見た具体事例では、
ピックアップしたサイトは意図して市議会とか国会関連を選んだものではなく、使用例を調べたらそうなった、ということから、”るる”はお堅い表現(お堅いシーンで使う表現、会議時の用語)とも考えられそう。

”るる”の漢字は?

goo辞書によると
漢字で書く場合、「るる」は「縷縷」(または 縷々)といった難しい字があてられるようです。

縷:いと。いとのように長いもの。いとすじ。17画。

(参照:「縷」とは? 部首・画数・読み方・意味 – goo漢字辞典

あまりお目にかかる機会は少ないかな、と思ったら、「一縷(いちる)の望み」とかで、実は結構見かける漢字かも。

ちなみに「縷縷綿綿」(るるめんめん:話が長い、くどい)という表現もありますが、まともに書くと手が痛くなりそうですね。^-^;)

まとめ

  • ”るる”は方言ではないようだ
  • 安芸高田市議会以外にも、京都や大阪、愛知、東京など別の市議会/都議会、高等裁判所、衆議院でも使われている
  • 意味は「いろいろ詳しく」「かみ砕いて丁寧に」となりそうだが、使用されている事例を見ると、その中にも時間経過(「一連の」みたいな意味合い)が意識されているように感じる

日常会話では、この”るる”は出て来なさそうですが、安芸高田市に限らず会議などお堅いシーンでは、結構登場する表現のようで、政治家なら普通に知っている表現ともなりそうです。

「るる~」と出てきたら(時間経過も意識された)「いろいろ詳しく」と置き換えてみましょう!

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