総裁選を仕組みから結果予想までわかりやすく解説!地方票や投票権、党員、党友とは?

2018年9月に自民党の総裁を決める選挙、いわゆる総裁選が行われます。

現時点での総裁はご存知安倍晋三(首相)となりますが、2012年、2015年と2期連続で総裁に選ばれ、今回任期3年が満了することで、2018年の総裁選、ということになりますね。

ここでは日本の今後にとっても非常に重要となる自民党の総裁選について、総裁選の仕組みや地方票の仕組み、総裁選となると聞こえてくる党員、党友とは何か、また総裁選の結果はどうなるかその予想まで、分かりやすく解説していきます。

総裁選とは

総裁選とは政党の党首を決める選挙。

その政党が与党第一党(自民党)ともなれば、その政党の総裁が首相(総理大臣)となることが普通なことから、日本の首相を決める選挙、とも言えますね。

2018年自由民主党の総裁選挙が9月にありますが、この総裁選は正に与党第一党の党首を決める選挙であり、

  • 実質「日本の首相(総理大臣)を決める選挙」

という、日本の今後を決める非常に重要な選挙となります。

2018年自由民主党の総裁選挙

候補者の条件

自由民主党において総裁選に立候補するには、

  • 自由民主党に所属する国会議員20名の推薦を受けることが条件

推薦制は1972年の総裁選(田中角栄が選ばれた年)に導入されてますが、20名の国会議員の推薦を受けることが必要です。

2018年9月に行われる自民党総裁選では、当初立候補すると言われていた野田聖子総務相がこの推薦人を20名集められなかったため立候補断念。

参考【自民党総裁選】出馬断念の野田聖子総務相 – 産経ニュース

ということから、今回の総裁選では、以下二人の一騎打ち。

  • 現総裁の安倍晋三首相(63:現総理大臣:連続3選を目指す)
  • 石破茂・元幹事長(61:衆議院議員:元防衛大臣、元農林水産大臣)

前回2015年の自由民主党総裁選は候補者は安倍晋三首相のみだったため無投票で再選。今回のように2人以上の候補者で争うのは2012年以来6年ぶりとなります。

総裁選の時期

総裁選の時期について以下の通り。

  • 2018年9月7日:告示(正式に世間に案内すること)
  • 2018年9月20日:開票(結果が分かる日)

投票については以下の2通りがあります。

  • 党員投票(地方票)(党員・党友の投票):2018年9月19日締め切り
  • 議員投票(党に所属する国会議員による投票):9月20日の指定された時間内

議員投票が完了した時点で直ちに開票に移ります。

ここで党に所属する国会議員の議員投票(議員票)は分かりますが、党員投票(党員、党友)が何かが良く分かりません。地方票、党員票と呼ばれるものですが、これは以下順を追ってお仕組みを見ていく中で見て行きましょう。

総裁選挙の仕組み

候補者数と総裁の決定

総裁選の投票では以下の2種類があり、

  • 議員票(所属国会議員による投票:405票)
  • 党員票(地方票)(党員・党友による投票:405票)

総裁選では、これらの票をどれだけ集められるかを争い、最も票を集められた候補者が総裁に選ばれます。

2018年自民党総裁選では候補者が安倍晋三首相、石破茂・元幹事長の二人のため、一回の投票でまず確定する、ということになりますね。(可能性は低いですが同数となった場合、再び投票を行うことになるのでしょう)

参考までに、候補者が3人以上の場合にはどうなるか、と言えば、

  • 1回の投票で過半数の票を占めた者が総裁に選ばれる。
  • 1回の投票で過半数を得られた候補者がいない場合には、上位二人の決選投票を行う

1回目の投票は、所属国会議員による議員票、党員・党友の党員票(地方票)をあわせて結果を判断し、それで決まらなければ、2回目の決選投票。

ただし、2回目の決選投票では「議員票」と「各都道府県支部連合会に付与された1票」にて行われます。(各都道府県支部連合会の1票は、上位2名のうち、党員投票得票数の多い者に加算される)

2012年の総裁選では、1回目では決まらず、2回目の決選投票を上位2位の安倍晋三首相と石破茂・元幹事長とで争ってますね。(ということで2018年は因縁の対決)

議員票について

議員票とは、自由民主党に所属する国会議員405名(衆議院議員283名、参議院議員122名(8月21日現在))による投票で、1議員1票

こちらは分かりやすいですね。

党員票(地方票)について

党員票とは、党員、党友による投票で、地方票とも呼ばれます

全国の党員・党友の票を都道府県ごとに集計し、ドント方式(得票数を整数で割って大きい順に票を分配する、といった票分配を比例配分する方式)で国会議員数と同数の票(405票)に分配します。

ドント方式については以下参照
総裁選のドント方式とは分かりやすく解説!候補者二人の場合の計算は?

党員、党友の投票権を持つ人がざっくり100万人いるとして、それらが合わせて405票になるとしたら、2500人で1票、というような感覚でしょうか。

地方票の仕組みについては以下でもう少し詳しく見て行きましょう。

2018年9月の自民党総裁選、大勢は安倍首相の勝利、と予想されているところに注目されているのが小泉進次郎筆頭副幹事長の対応です。 いろいろなニュースで事あるごとに、小泉進次郎氏はどちらを支持するのか、と話題になりますが、果たして最...

地方票の仕組み

地方票は、党員、党友による投票です。
そもそもが党員、党友とは何か、が分かりづらいので、そちらから見て行きましょう。

党員とは

党員とは、自民党で言えば以下の条件で募集している人たちで、2018年3月時点で106万人となっています。

  • 入党資格
    • わが党の綱領、主義、政策等に賛同される方
    • 満18歳以上で日本国籍を有する方
    • 他の政党の党籍を持たない方
  • 参考
    入党のご案内| 自由民主党

党の構成員(政党に所属する人)であり、党内の選挙権を持ち、政治活動ができる(被選挙権を持つ)。地域や職場で支部、グループといった地方組織に属するのが普通です。

党友とは

党友とは、党員ではないが、政党の支援者、または政党と友好関係にある個人。具体的には

の会員を指します。

党員と党友の違いは、党員は党の構成員なので義務が発生するが党友には義務がないこと。

ここで言う義務(党員の義務)とは、

  • 党則を守ること、
  • 選挙においては党の決定した候補者を支持する、
  • 党活動への参加、
  • 党費を納めること

となり、機構図・党則 | 自由民主党 にある党則によって定められています。

党員・党友の投票資格

以上、党員、党友についてでしたが、党員、党友について選挙の投票資格は以下の通り。

  • 日本国籍を有する20歳以上
  • 党員の場合:前2年の党費を納めた者
  • 党友の場合
    • 前2年の会費を収めた自由国民会議会員
    • 国民政治協会の個人会員、および法人会員の代表者1名
  • 特例
    • 18歳、19歳を含めて、平成29年に党費、会費を納めた党員等にも選挙権付与
  • 参考
    総裁選挙の仕組み(概要 2018年版)

1人1票で投票し、都道府県ごとに集計しドント方式(得票数を整数で割って大きい順に票を分配する、といった票分配の方式)で国会議員数と同数の票を分配することになります。

党員、党友の投票権を持つ人が非常にざっくり100万人いるとして、それらが合わせて405票になるとしたら、405票/100万人 = 2500人集まると1票になる、みたいな感覚でしょうか。

2018年自民党総裁選挙の結果予想

2018年9月の総裁選では、候補者は安倍晋三首相、石破茂・元幹事長の二人で一騎打ち。現時点では国会議員票については、安倍晋三首相が約7割の支持を固めていると報道されています。

参考【報ステ】安倍総理vs石破氏 “地方票”争奪戦 8/28(火) 

そうなれば鍵は地方票(党員・党友の票)となりますね。
報道では半数以上が安倍晋三首相というのもありますが、まだまだこれからで未知数です。

例えば以下2018/8/16 全国の党都道府県連幹事長に対するアンケート調査では、調査対象が幹事長に限られてますが、以下の結果が出ています。

  • 安倍晋三首相を支持する人:21人
  • 石破茂・元幹事長を支持する人:3人

これはあくまで幹事長のみに絞った感触ですが、かなりの差が付いてますね。

過去、安倍晋三首相と石破茂・元幹事長は2012年の総裁選挙で戦ってますが、この時の地方票は石破茂・元幹事長の圧勝で、2012年自由民主党総裁選挙(Wiki)に見る結果は以下の通り。

2012年総裁選
第一回投票結果
得票数 議員票 地方票(党員票)
1 石破茂・元幹事長 199票 34票 165票
2 安倍晋三首相 141票 54票 87票
3 石原伸晃 96票 58票 38票
4 町村信孝 34票 27票 7票
5 林芳正 27票 24票 3票

この時の地方票では、少し乱暴ですが、他の候補者をのぞいてみてみれば、

  • 安倍晋三首相:87票 に対して、
  • 石破茂・元幹事長:165票

と、安倍晋三首相35%の得票率に対して、石破茂・元幹事長は65%といった割合です。

仮に今回も同様に石破茂・元幹事長が地方票で2012年と同率の票を獲得したとなれば(便宜上小数点もありで計算すると)

2018年総裁選
結果予想
議員票 地方票(党員票) 結果予想1
(得票数合計)
安倍晋三首相 70%:283.5票 35%:141.75票 425.25票
石破茂・元幹事長 30%:121.5票 65%:263.25票 384.75票

安倍晋三首相が辛うじて約40票差で総裁に選ばれる、となりそうです。

また2018年では、これまで6年の実績と、2018/8/16 全国の党都道府県連幹事長に対するアンケート調査から、地方票も同等かそれ以上安倍晋三首相に入ると考えれば、例えば地方で石破茂・元幹事長が強い、というところを考慮に入れて、

  • 地方票の6割が安倍晋三首相
  • 地方票の4割が石破茂・元幹事長

と見れば、以下のようにも予想が出来そうです。

2018年総裁選
結果予想
議員票 地方票(党員票) 結果予想2
(得票数合計)
安倍晋三首相 70%:283.5票 60%:243票 526.5票
石破茂・元幹事長 30%:121.5票 40%:162票 283.5票

この場合には、安倍晋三首相が243票差で総裁に選ばれる、ダブルスコアに近い結果となりますね。

安倍晋三首相、石破茂・元幹事長の二人が戦った2012年の総裁選では、一回目の投票で石破茂・元幹事長が1位、地方票ではおおよそダブルスコアの差があったことは安倍晋三首相としても記憶にしっかり残っていることでしょう。

今回、これまでの6年首相として果たしてきた実績が地方でも評価されると、圧倒的に安倍晋三首相有利、と言えそうなところですが、勝つにしても、安倍晋三首相にとっては「圧倒的大差でないと納得しない」というところになるでしょうか。

石破茂・元幹事長は、地方票に力を入れる、というところから、47都道府県に向けた動画を公開しています。

実際の都道府県ごとの動画メッセージは以下より

石破茂総裁選特設サイト

関連動画:総裁選出馬表明

安倍総理が総裁選出馬を表明「あと3年舵取りを」(18/08/26)

総裁選立候補表明 記者会見

さぁ、この二人の戦い、どうなるか!?

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