妻のお小遣いはどれほどが適切なんだろう。
妻はお小遣いなしが当たり前、と思い込んでいる人もいれば、中には10万円、またはそれ以上のお小遣いをもらっている、という人もいたりして、自分の家庭では多いのか少ないのか良く分からない、という感じです。
ここではそんなあなたに実際のデータをもとにした妻のお小遣いの平均や、お小遣いなし、お小遣い10万円をもらっている人などの割合を見つつ、お小遣いをどのように考えて行けば良いかを見て行きましょう。
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お小遣い制が気になる場合は「お小遣い制で妻はいくらで使い方は?共働きや専業主婦の場合」を見てみてください
妻のお小遣いの全体像
妻のお小遣いについて、まずはデータをもと全体像を見てみましょう。
2018年明治安田生命 の「家計」に関するアンケート調査(各年代とも調査対象135名)から、妻のお小遣いを年代ごとにグラフ化すると以下のようになっています。
横軸にお小遣い金額、縦軸に割合(パーセント)とした妻の年代ごとのグラフです。少しわかりづらくなりましたが、妻のお小遣い平均(全体)は、約2万円の19,376円。
どの年代も「お小遣いなし」を除けば、1万円前後から2万円辺りが一番多いと分かりますね。
また妻のお小遣いの全体平均の割合は以下の通り。
お小遣いなし(0円)の割合も結構ありますが、多いところが、5千円~1万円、1万~2万、2万~3万。
妻全体で見れば
- 「お小遣いなし」は17%(6人に1人)
- お小遣いが5万~10万円の割合:4%(100人に4人)
- お小遣いが10万円を超す人の割合:1%(100人に1人)
となっています。10万円を超すお小遣いでは、さすがに1%(100人に1人の割合)といった少ないものですね。
これを妻の年代別にてみると以下の通り。
- 妻20代
- お小遣いなし:全体の約4割(10人中4人)と多い
- 5万円~10万円:10人に1人もいない(100人に6人程度)
- 10万円超::誰もいない
- 妻30代
- お小遣いなし:全体の約六分の1(10人に1人か2人)
- 5万円~10万円:10人に1人もいない(100人に4人)
- 10万円超:1%(100人に1人)
- 妻40代では、
- お小遣いなし:およそ六分の1(10人に1人か2人)
- 5万円~10万円:10人に1人もいない(100人に3人)
- 10万円超は1%(100人に1人)
- 妻50代では、
- お小遣いなし:全体の8分の1(10人中1人か二人)
- 5万円~10万円:10人に1人もいない(100人に4人)
- 10万円超は2%(100人に2人)の割合。
お小遣いなしの割合
全体から見ると、妻の「お小遣いなし」は「6人に1人」ぐらいの割合で、20代が最もその割合が高く(4人に1人ぐらい)、年代が上がるにつれて(余裕もでき)割合も下がります。
20代といった若い世代では、4人に1人ぐらいの割合で「お小遣いなし」となることから、「お小遣いなしが当たり前」、と思っている人がいても意外ではなさそうです。
お小遣いが10万円については、5万~10万円、10万円超を一緒に見てみると以下の通り。
妻のお小遣いで10万円を超える(青色)、となると、20代はゼロ、後は年代が上がるごとに多少の割合で10万円を超えるお小遣いとなっているようです。
10万円超とまではいかなくても、5万円~10万円(オレンジ)でみてみれば、20代がお小遣いなしも一番多いが、5万円から10万円も一番多い。年代が上がるごとにその割合も下がり、50代になると余裕ができるのか、5万円~10万円の割合も増えている、ということが分かります。
5万円~10万円、10万円超、というお小遣いは、全体から見れば極わずかな割合となりますが、中にはそれだけもらっている人がいる、という感じになりますね。
専業主婦、兼業主婦に見るお小遣いの違い
多くの家庭で「お小遣い制」を導入してますが、これは、
- 生活のために必要な金額とは別に夫婦それぞれが自由に使える額を設定する、
- これにより、家庭でお金の管理をしている、
というところ。
お小遣いの額は各家庭によって様々ですし、世帯の収入額によっても額面の差がでてきます。勿論、妻が働いているかどうかというところも差のでる非常に大きな要因です。
基本的には、外に出て働いている場合にはお金を使うことが増えますし、仕事をしているということで自分の収入からお金を自由に使いたいと思うのは自然なこと。
別調査によれば、
- 専業主婦の場合のお小遣い平均:10000円~15000円
- 兼業主婦の場合のお小遣い平均:20000円~40000円
専業主婦の場合では、この中で自分でやりくりをして調整をしているという感じです。
兼業主婦の場合は、専業主婦より1万から2万円高めになっている、というところですが、この中には平日の昼食代が含まれているという人もあり、好きなものを買う、という純粋なお小遣いというより、仕事中に必要になるものなども自分のお小遣いから出している、という場合も多いようですね。
また上の方のアンケート調査で見たように、中には仕事をしているかどうかに関係なく「お小遣いなし」という人もいます。
お小遣いなしというと、何もできない、使えるお金がない!と思われがちですが(中にはそういった人もいると思いますが)、生活費の中の費用で好きなものも買うようにしている人が多いようで、「お小遣いなし」といっても、特別に使うお金が制限されている、というわけではなさそうです。
お小遣い10万円の考え方
上で見てきたように、比較的お金に余裕がある家庭では、その額も10万円!という高額のお小遣いを手にしている人も僅かながらいることがアンケート結果でも分かりますね。
(以下再掲)
単純に収入額が多いという場合には高額のお小遣いになる場合がありますが、お小遣い平均から見てもその額をもらっている人の割合から見ても、10万円前後のお小遣いはかなり高額であり、もらってる人もごく一部、と言えるところ。
共働きの場合で生活費は夫の収入でやりくりし、それ以外の収入は全てお小遣い、という人もあり、そういった場合には
- お小遣いを全額を使うのではなく、
- 家族のために貯金をしたり、
- 学校に通ったり、
といった使い方をする人が多いようです。
(それ込みだからこそ、高額のお小遣いになっている、とも言えますね)
お金に余裕があれば、色々な物を購入したり遊びに使ったりといった使い道が考えられますが、将来の子供の学費や退職後の生活のために貯金額を増やしたいという人が大半です。
妻の収入とはいえ家庭のお金だと考えている家庭では、高額な小遣いでも趣味など正に自由気ままに使い切ることはほとんどないようです。
また、世帯年収が高く、夫婦共に高額の小遣いを使っている、という場合もあります。
この場合には付き合いのある人々も同じような経済状況の人が多く、食事をするだけで1万円ほどかかったりと思った以上にすぐに使い果たしてしまう、といったことがあるようです。買い物をするにしても、ひとつひとつが高額なのであっという間に全額使い果たしてしまうでしょう。(取り巻く環境でお付き合い上お金を必要とする、といった家庭の場合になりますね)
他には趣味に使ったり美容費への投資が大きく、こういったものは贅沢に使用とすると金額が高くなるので、足りないと感じている人もいるようです。
お小遣い10万円のつかい道
妻のお小遣いが10万円というのは高いように思えますが、ここまで見てきたように、
- 自分のためだけに使うのではなく、
- その中から家庭にとって必要なものも購入する
- 必要な貯金をする
といったことを考えると、実はそこまで高額なお小遣いではないのかもしれません。
高額なお小遣いの使い道としては、家庭にとって必要なものを買ったり貯金したりする。その後の残りが本当の自分のお小遣いとなり、これで、好きなものを食べに行ったり、買い物をしたり、趣味に使ったりとなりますが、その使い道は正に様々。
服を買ったり美容に使うというものが目立ち、美容にかけるお金はお小遣いから捻出しているという人が多いようです。女性の美容費は高額になることがあるので、自分が自由に使えるお金で買うほうが気楽に感じる人も多いのでしょう。
またお取り寄せスィーツなどは食費からではなく、自分のお金で買うという人も目立ちますが、これはご褒美として自由にお金を使いたいという気持ちの現れだと考えられます。
中には旅行に行くために貯金をしているという人もいて、家族旅行ではなく友だちとの旅行や1人旅が趣味だという人も多いようですね。
自分だけではなく家庭のために使う、お小遣いとしての純粋な楽しみがある、だからこそ日々の仕事や家事なども頑張れているのだと思うと、10万円という高額なお小遣いでもその役割は大きく、家族のためにといった気持ちを高め、また精神的なストレス解消といったところでは、なくてはならないものだとも言えるところ。
「お小遣いなし」と定義している人でも、生活費をやりくりして自分のために使えるように調整をしているという人もいることから、実際には「お小遣いなし」とはいいつつも、生活費という大きな金額の中でのやりくりし、やり方によってはかなり大きな額が自由に使えるようになったりする。つまり、実際には高額なお小遣いをもらっているのと同じ、と考えられる場合もありますね。


妻のお小遣いまとめ
- 妻のお小遣い
- 平均:約2万円
- お小遣いなし
- 20代が最も割合が多く4人に1人(23.7%)
- 全体平均では6人に1人(17%)
- 5万~10万円:全体では100人中4,5人程度(4.4%)
- 10万円超:全体では100人中一人いるかいないか(0.7%)
- お小遣いなしについて
- 生活費をやりくりして調整をしているという人も多い
- やりくりの仕方によっては高額なお小遣いをもらっているのと同じとなる場合もあり。
- 10万円のお小遣いについて
- 実際には家庭にとって必要なものの購入費も含まれていたり、ここから将来のために貯金している、という場合も多い
- 実質お小遣いとして使える額は、それらを引いた後の残りとなる。
我が家の場合、妻(専業主婦)のお小遣いは3万円。平均からすれば少し高めの部類に入りますが、その中でいろいろとやりくりをして、残ったお金は貯金に回す、などしているようです。
これを2万にしてはどうか、と話したことありますが、その瞬間、妻の顔が曇ったのを見て、「いや、まぁこのままでいいか」とお茶を濁したことがあります(笑)最初から2万であればその中でのやりくりを覚えるでしょうが、減額となると、誰もが嫌がるところです。
お小遣い1つとっても最初が肝心で、何にどう使うかをじっくり考えて、しばらくして減額せざるを得ない、とならないように決めたいものですね。
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