好きな部下に嫉妬する?自分を見失わない方法とは

前回「部下が好きで辛い場合の対処法」を見てみましたが、部下を好きになり、苦しい、辛い、といった感情の大元には「嫉妬」があります。

この嫉妬、実は自分だけが抱き苦しむだけでなく、気を付けてないと周囲からも嫉妬の目が向けられる結果になり、事態が悪い方向へと向かう場合もありますのでとても注意がいるところ。

今回は、部下が好きになり嫉妬してしまう場合、その嫉妬には自分と周囲からの2種類があり、どうしてそうなのか、から、自分の嫉妬心をどう扱えばよいのか、自分を見失わないための方法の解説です。

辛い、苦しいの根底は「2種類の嫉妬」

苦しい、辛いに嫉妬あり

「部下を好きになり、苦しい、辛い、といった感情を抱く場合に出てくるのが「嫉妬」です。

誰かを好きになると、その人が誰かと話しているだけでも嫉妬する、その人が楽し気に彼氏との話をしても嫉妬する、ということで、この嫉妬という感情があることで苦しむことになるんですね。

まだ付き合ってもないのに「男性の独占欲」がこの嫉妬を招きます

ただ、自分だけが嫉妬心をその部下に対して持っている場合には実はまだよい方で、もう1つの嫉妬にも目を向け注意することも必要です。

回りから注がれるもう1つの嫉妬

上司であるあなたが部下の女性を好きになると、自分では気が付かないうちに態度や言動に現れてしまい、さらに周りが見えずらくなり、周囲の人からは「上司であるあなたが、上司という立場を利用して、部下に近づいている」といったようにも映ります。(悪い噂はみんな大好きですぐ広がるものですし)

つまり不公平な近づき方をしている、ということで、同じようのその魅力ある女性部下に好意を持っている人たちから、あなたに対して嫉妬の目がギラギラ向けられます。

こうなると部署全体の雰囲気はがらりと悪い方向に変わってしまい、なにか部下に命じても、「あなたは上司の立場を利用して何やってるんですか」と思われ、

  • 心の中でなめられて、
  • 部下はまともに仕事をしなくなり、
  • 結果組織が機能せず、
  • あなたの評価も落ちる

などの結果を招きます。

自分の部下に手を出すダメ男などの評判が立ち、そうした噂が広がるのは早いもので得意先までに及ぶ場合も多いもの。そうなるともう会社にいられない、といった事態にもつながる可能性が出てきます。

まず回りの嫉妬を避ける

自分の嫉妬心だけなら自分で解決する道も考えられますが、周りからの嫉妬が加わってくると自体も複雑になることから、まず周りからの嫉妬の目が向けられない方法を考えていきましょう。

周りからの嫉妬を回避する方法は以下2つ。

  • 仕事中は他の人と差別しない
  • 相談は職場の人間にしない

他の人と差別しない

部下が好きになる、好きな相手は特別扱いしがち、にもなりますが、好きな気持ちは注意していても自然と言動や態度に現れ「あの上司はあの子が好きなのでは」と周りの目には映ります。

そうなると、あの上司は好きな女性部下をひいきしている、とも見られることにもなり、嫉妬の目はあなただけでなくその部下にも集まり、その部下はいろいろなところで嫌がらせにあう可能性も高くなります。

部下を好きになるのは仕方のないことですが、仕事の場ではあくまでそんなそぶりは一切見せず、うっかり他の部下と差別していた、ということがないように気を付けることがとても重要になりますね。

相談は職場の人間にしない

また周囲が噂レベルで思っている場合以上に、そもそも自分が部下の事が好きと明らかにしてしまうと、周囲からの嫉妬は更にはっきりしたものにもなりますね。

上司であるあなた自身のその部下に対する行動から、あなたがその部下が好きである、と思われてしまうのはあなた自身の責任にもなりますが、それ以上に気を付けるべきは「同じ職場の人間に相談してしまうこと」。

職場の人間に相談すれば、たとえ信用ができると思った相手でも、その相手も「この人なら信用できる」という別の誰かに話してしまうかもしれません。

直接「あの人は部下の誰々が好きなんだ」という話をしなくても、話の端々からなんとなく分かってしまった、伝わってしまった、というのは良くあること。

つまり情報が洩れるリスクが非常に高まることにもなるため、職場の人間には絶対相談しないが鉄則と思っていきましょう。

嫉妬はどうすれば良い?

回りに自分の気持ちが知れなければ嫉妬を受けることは回避できますが、では自分が抱く嫉妬はどうすればよいのでしょう?

それにはまず「嫉妬はどうして起こるのか」、また「その怖さ」を理解しておく必要があります。

嫉妬とはどうして起こるのか

嫉妬とは「何かを失いそうになる時に起きる感情」。

恋愛で言えば、

  • その人を手に入れたい、振り向いてほしい、と思う時
    (でも手に入らないし失うかもとも思う)
  • 気になるその人の愛情が他の人に向けられる時
    (でも自分には手に入らないとも思う)

こうした「何かを失いそうになる」場合に起きる感情が嫉妬です。

嫉妬という感情をいたく時に気を付けたいのが「その人が好き」という感情が周りを憎む感情に変わること。つまり好きな相手の愛情が自分に向けられず「周りの他の人にその愛情が向けられている」と思い込み、「周りの人たち」が憎い、という感情に変化する。

失なうかもしれない、手に入らないかもしれない、「他の誰か」の手に渡ってしまうかも、という思いから、その「他の誰かが憎い」という心の動きと変わっていく。そしてそんな自分に自己嫌悪感を抱く。

嫉妬心とはとても怖く、いやそんなことにはならないよと思っていても、ある限界を超えると「可愛さ余って憎さ百倍」ともなるんですね

自分を見失い、そこで具体的にあらわれるのが「DV」、「ストーカー」と言われるもので、正に相手に執着する、というところまで来てしまいます。

嫉妬している、と感じたら、最後はこうなるところに行き着く危険性もあることを念頭に、自分の中にある嫉妬を追い出すことを考えていきましょう。

嫉妬を追い出す最も有効な方法

自分の中にある嫉妬を追い出す最も有効な方法は、物理的に会うのが無理、という状況にすること。

会社で言えば、部署を移動する、会社を転職する、ということになりますが、これが簡単にできれば苦労はないというものにもなりますね。

では物理的に会うことが避けられない場合、次に目を向けるのが「自分自身の気持ちのコントロールをする」こと。

気持ちをコントロールして嫉妬を追い出す

「自分自身の気持ちのコントロールする」ことで嫉妬心を追い出すことをしてみましょう。

そのためにはまず「一人になる」。

一人になり、周りからの情報をすべてシャットアウトし、自分を改めて見つめなおす。

  • 自分にとって一番大切なものは何なのか
  • その大切なもののために今何をどうしたらよいのか

今の自分にとって一番大切なものが家族としたら、その大切な家族のために、今なにをどうしたらよいのかを考える。

当然不倫、そして家庭崩壊、といった道に入らない。そのためにどうしたらよいだろう、という考えに行き着くはずだと思います。

一人になり頭を冷やし、クールに現状をとらえてこそ、こうした思考ができるもの。まず一人になり周りからの情報を全てシャットアウトして自分を見つめなおす機会を作る。

自分を見つめなおす中では「嫉妬」という気持ち、感情を素直に受け止めることも重要です。

嫉妬という感情に支配されているからこそ、苦しい、辛い、となるとしたら、その支配から逃れ、現実を冷静にとらえること。

  • なぜ嫉妬するんだ?
  • あの子が可愛いからだ、好きだからだ
  • でもそれがどうしたっていうんだ?
  • 可愛いから嫉妬するのも仕方がないよね
  • 可愛いから他の人がその子を好きになっても仕方のない事
  • でも、それだけのことじゃないか

仕方のないこと、それだけのことじゃないか、と思えれば、現実を素直に受け入れられ、

  • 魅力ある子なのだから、自分だけじゃなく周りからも好かれて当然
  • 別にその子が他の男性社員と話をするのも普通の事
  • 上司の自分が好きになるのも当たり前
  • でも、それだけのことだったんだ

など、「それだけのこと」と思えれば、嫉妬する理由もなくなります。

自分だけでは無理、と思ったら

自分だけでは嫉妬の感情を追い出せない、辛い、苦しい、となったら「カウンセリングを受ける」ということも非常に有効な方法です。

カウンセリングなんて恥ずかしくてできない、と感じるかもしれませんが、こうしたカウンセリングを受ける人も実際いるわけです。あなたはその他大勢の中の一人にすぎません。

分かってくれる人を持つことは心の負担を大きく軽減させるし、なんといってもカウンセラーは専門家。

一人で辛い苦しい思いを抱えるのではなく、誰かと話し悩みを共有する

出口のない迷路をさまよいもがいている状態から、どこかにある出口を見つけること。辛い、苦しい、どうしよう、と思っているだけではなく、出口を見つけるには今何をするのが一番重要かをよく考えて、そのための行動をして行くのが良いですね。

今回のポイント

今回は部下を好きになって嫉妬する、という場合、「嫉妬の種類」「嫉妬する気持ちへの対応法」を見てきました。

  • 嫉妬には自分の持つ感情と周りからの嫉妬の2種類がある
    • 自分の持つ嫉妬
    • 周囲からの嫉妬
  • 回りの嫉妬の回避法は、
    • 仕事中は他の人と差別しない
    • 相談は職場の人間にはしない
  • 嫉妬を追い出す最も有効な方法
    • 物理的に会うのが無理、という状況にする
      (会社で言えば、部署を移動する、会社を転職する)
  • 自分自身の気持ちのコントロールをして嫉妬を追い出す
    •  一人になり自分自身を見つめなおす
    • 嫉妬の気持ちも受け止め、現実と照らし合わす
    • 自分だけでは無理な場合にはカウンセリングも活用する

部下を好きになってしまうのは良くあることです。

でも何かの理由で二人の関係が進展せず、そのうち嫉妬という感情に支配されるようになるとどんどん辛くなるばかり。

一人になり自分自身を見つめなおす時間をまず作り、冷静に自分の気持ちに向き合い、自分自身をコントロールできるよう試していきましょう。

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