上司である立場を忘れて部下を好きになってしまうことは結構あります。あなたも部下を好きになり、そのことで悩んでいるかもしれません。
我慢するしかないのか、諦めるのか、
辛い気持ちをどう対処すればよいのか解説したいと思います。
また、部下を好きになると嫉妬する、嫉妬される、という2種類の嫉妬が待ち受けてます。嫉妬は自分を見失わないようにしていかないと大事を招くことにもなりますね。
ここでは、部下を好きになった場合の対処法と、
嫉妬で自分を見失わない方法もあわせて見ていきましょう。
部下が好きになって苦しい辛いは誰にでも起こりえる
新入社員や職場での配置換え、転職などで入ってきた女性社員。上司と部下、というところで年の差が大きくある場合もありますが、
- その女性社員が気になって仕方がない
- ドキドキがおさまらない
- どうしたらいいか分からない
- 辛い、苦しい、なんとかしたい
実は女性部下を持つ上司にはこういったことは良くあること。
ある調査では、部下を恋愛対象として見る上司の割合は、女性の部下を持つ上司では5割に迫る勢いという結果が出ています。
つまりあなたはその沢山の中にいる一人に過ぎない、ということにもなりますね。
参考)
部下を恋愛対象として見る上司の割合(マイナビウーマン)
あなたも相手も独身/既婚を問わず、会社で仕事をする中で「意識してしまう、好きになる」というきっかけは実に様々。(以下記事参照)
部下を好きになる16のきっかけと勘違い!ボディタッチには気を付けろ?!
一瞬で引き込まれる「一目惚れ」から、「笑顔が可愛い」、「いつも明るく接してくれる」、「気を使ってくれる」、など、部下を好きになるきっかけは会社の中には非常に多くあるもので、上司が部下を好きになる、というのは、ある意味仕方のないこととも言えますね。
ただ会社ではその立場上の一線があり、
会社という特殊な環境が余計に「好きだ」という気持ちの高ぶりを生む結果にもつながります。
- 平日では会社で会える、会社にさえ行けば好きな女性の部下がすぐそこに。
- 手を伸ばせば届きそうなその部下が、他の男性社員と話しているだけでやきもき。
- 今日は話しかけてくれない。どうしてだろう...と悩む。
- 今日はすぐ帰宅してしまった。何か約束があるんだろうか。と不安になる。
- 休日になれば、いま何してるんだろう、他の人とデートなんてしてるんだろうか、などと考えてしまう。
女性の部下を持つ上司がこうなっても仕方のないことと言えますし、実際こうした経験は自分一人だけではない、良くあることにもなりますので、自分が特殊ではない、ということをまず知っておきましょう。
ではその対処はどうすれば良いか、続いて見て行きましょう。
対処を考える上での前提
女性は男性以上に敏感です。
たとえ上司、部下といえど、あなたのその「好き」という気持ちは何気に態度に現れて、既に回りの部下、特に他にいる女性社員にうすうす感づかれているかもしれません。
(すでにバレている、と思った方が良い場合が多いです)
まず2つのポイントを見ておきましょう。
ポイント1)既婚か独身か
上司、部下ともどちらも独身であればまずは良いですが、どちらかでも既婚であれば、事は重大に考える必要があります。
下の方で詳しく説明していますが、
どちらかでも既婚の場合、お互いの仲が進めばそれは不倫の道にもつながってしまいますね。
将来的に家庭崩壊だったり莫大な慰謝料、
愛する人たちの精神的なダメージなどの結果を招く可能性も出てきます。
自分だけでなく愛する多くの人々を傷つける結果につながるため、独身か既婚かはしっかり前提に置きましょう。
ポイント2)女性部下があなたに気があるか
そもそもその女性部下があなたに気があるかどうかが重要なポイント。
男性も女性も、モテル人、というのは大体共通するところがあり、
- 誰にでも気さくに話しかける、
- 話しているときは笑顔が多い。
- 軽くボディータッチをしてくる
意識している/してないはあるにせよ、
中にはこれらを巧みに使い「思わせぶり女子」、「小悪魔」と言われる人もいます。
ある調査によれば、男性を自分の方に振り向かせる、好きにする、といったちょっとした遊び心で男性を勘違いさせた経験のある女性は、なんと8割にも上るそうです。
女性の部下が好きになる、
それは自然の心の動きだとしても、
そもそもその女性が自分に好意を持っているかどうかを探りながら行動していく必要があります。
関連:
部下が上司に好きになる年の差は?好意を持たれるポイントもチェック
3つの対処法
部下を好きになった時、辛いとか苦しいなど色々な考えや感情が生まれる場合には、客観的に考えられない、自分の置かれた状況が見えなくなっている、という非常に不安定な状態にあります。
それでも冷静に考えれば対処法は以下の3つの選択肢しかないことも分かります。
- 1)今の状態を維持して我慢する
- 2)諦める、忘れるように努力する
- 3)何かしら進展させる
対処法としてはこの1⇒2⇒3の順で考えてみる。
まずは1)の「我慢する」。
我慢できなければ、2)「諦めるか忘れられるように努力する」。
それでも気持ちが押さえられない場合は、3)「何かしら進展させる」という流れ。
ここで一緒に1つ1つ順を追って考えて行きましょう。
1)今の状態を維持して我慢する
今の気持ちのまま我慢する。
これは、時間がたち、心が癒されるのを待つ、ということです。
我慢するのは中々大変で難しいものですが、同じ会社、しかも同じ部署といった「物理的に部下との距離が近い」「でも近づけない」というジレンマがあればあるほど、恋心は燃え上がり熱くなるものです。
環境が自分の気持ちを勘違いさせる、ということも言えますが、特に社内恋愛禁止、など禁止事項があれば、禁止事項に違反している、秘密の行いをしている、というスリル感もあいまって更に燃え上がっていくものにもなりますね。
(本当に好きになったというより、単なる「ロミオとジュリエット効果」と見ることもできますね)
単に今の状況が自分を勘違いさせているとことになってないか、しっかりと自分と向き合い、辛い、苦しいといった気持ちを押さえて耐えてみる。
それでもだめなら、以下2の「諦める、忘れるように努力する」。
2)諦める、忘れるように努力する
ここでいう「諦める」とは、
心の中に占める部下に対する気持ちをどこかに追いやる
ということですが、
どこかに追いやった後に残った空白を何かで埋めることができない限り、その気持ちは中々どこかに行ってくれるものではありません。
でも逆に言えば、
諦める、忘れるには、その空白を埋める何かをどこかから持ってこればよい
ということにもなりますね。
あなたが独身、または既婚の場合
あなたが独身であれば例えば以下。
- 仕事に更に集中するとか
- 資格試験などにチャレンジするといった新たな目標を持つ
- 趣味に没頭する、
- 新たな恋を探すべく、出会いの広がる場にでかけてみる
あなたが既婚であれば、
- 自分の大切なもの、自分の家庭を振り返り、それがどれだけ重要なのかを再確認する
独身と同様、勿論仕事に集中、資格試験や趣味といったものでも良いですが、家庭を持つ身としては、あなたの大事な人が、仮にあなたと同じように他の誰かに恋心を抱き、行動に出たとしたら、果たしてあなたはどう思うのか、をよく考えていきましょう。
部下が既婚の場合
部下が既婚であれば、
- 相手の幸せな家庭を崩壊させることにもつながり、
- そうなったらどうなるか、具体的に考えてみる
どちらかが既婚の場合、下方にも出てくるように不倫にもつながり、その先には悲惨な結末が待っています。そうした未来を「具体的にリアルに考えてみる」。
未来を具体的にリアルに考えれば、忘れる努力をする気にもなり、他の何かに取り組んでみるかと、心の隙間を埋めることにもつながるでしょう。
3)何かしら進展させる
1)「我慢する」ができず、2)「諦める、忘れる」もできない場合には、残りの選択肢は、3)の「何かしら行動に移す」になりますね。
この場合には、行動に移すだけの条件がそろっているか、をまず考えましょう。
条件がそろってなければ、1)「我慢する」、2)「諦める、忘れる」にまた戻る、それしか解決策はない、ということになると思います。
頭の中でグルグル堂々巡りをする場合も多いと思いますが「紙に書いて」この3点以外はないことを整理してみると頭の中もすっきりすると思います。
(頭の中だけで考えるのではなく実際に目に見える形にすることが重要)
では行動に移す条件には何があるかを見ていきましょう。
条件1)独身であること
まず上司のあなたが独身であり、その女性の部下も独身であることが1つめの条件。
仮にその女性の部下が独身と分かっていても、もしかしたら彼氏がいるかもしれないし、実は婚約者がいて結婚に向けて準備を進めているかもしれません。
つまり最初の行動は、アプローチをしても良い相手かどうかを確認すること。
例えば日々の会話の中で、自然な形で聞いてみるのも1つの手になりますね。
- (上司)明日は休みか。よし、今日中にこの仕事を終わらせよう
- (部下)はい!
- (上司)そういえば、休みの日はいつも何してるの?
- (部下)家でテレビ見たりしてボーとしてますよ(笑)
- (上司)え?彼氏とデートなんか行かないの?
- (部下)はははは、彼氏まだいないんです。
こんな感じで普段の会話の中で聞いたりする。
会社であれば飲み会などもあると思いますが、そうした時に世間話程度に聞いてみる、というのも良いですね。
条件2)部下の気持ち
あなたが上司であれば、部下はあなたから何かしらのアプローチがあった場合、部下として無下に断れない立場にあるわけです。
上司の立場を利用して、
そこに強引に推し進めると
「セクハラ」、「パワハラ」にもつながりかねない重大事。
会社の関連部署に報告されたり、
外部機関に相談されたりでもしたら、そこで一巻の終わりにもなりますね。
つまり行動を起こす2つ目の条件は、部下が嫌がってないか、正しく見極めること。
双方独身であること、部下の気持ちを考えた上で、行動を起こすなら起こす。最初は簡単な普段の会話からはじまり、機会をとらえてたまに食事に誘ってみるなどですね。
既婚の場合は何が何でも踏みとどまる
どちらかが既婚なら不倫につながる可能性が出てきます。
家庭崩壊につながるもので、
行動は起こさず、上で見てきた1)「我慢する」、2)「諦める、忘れる」に戻るようにしましょう。好きな部下が退職に追い込まれ、2度と会えなくなることもあります。
上司であるあなたが既婚の場合、一度頭を整理するために、
- 自分にとって重要なものは何か
- 自分の家庭は自分にとってどういったものか
- それがなくなるとどういうことになるか
こうしたことをまず冷静に考えましょう。
- いや、今の家庭がなくなれば、生きていけない
- 自分の大切な人を傷付け泣かせる結果になる
- 下手すれば、今までの関係がぶち壊しどころか、大切な人を精神の崩壊まで追い込むことになりかねない
など、改めて事の重要性が認識できれば、
気持ちも自然と収まる方向に向かいます。
気持ちが押さえきれない場合には、
その大事な家族の写真など、机の上にでも飾って、いつでも見れる状況にして、気持ちが揺らぐときはその写真を見て改めて自分の気持ちを固める、などが対処法になりますね。
必ず誰かが見ているもの
会社は小さな世界です。
当人同士が上手く隠れて付き合っているつもりでも、必ずバレているもの、ということは常に頭に入れておくクールさが必要です。
一旦社内に噂が広がれば、
たちまちあなたの立場は危うくなり、
最悪会社を辞めざるを得なくなる状況に追い込まれる場合もあり、これは女性部下も同じです。
特に同じ部署にいる近い関係では、
どこかで食事するなど軽いお付き合いでも分かりやすいく噂になりがちにもなりますね。
こうしたちょっとしたことが変な誤解につながり、家庭崩壊の道へとつながってます。
既婚であっても、今の家庭を捨てて新たな恋をしたい、ぐらいの真剣な気持ちであれば、話はまず離婚してからです。
離婚ができないのであれば、
それは自分だけ逃げ道を用意して安全なところにいて楽しみたい、といった単なる自分勝手な自己都合。真剣ではないんだ、と、改めて自分の気持ちを振り返るきっかけにしていきましょう。
また、部下の年齢、というのもポイントとしてありますね。
たとえば30代の独身女性を不倫の道に巻き込めば、相手の婚期を逃しその人の人生をつぶすことにもなりかねません。
あなたの好きな人がこんなことになる、ということも想像してみましょう。
この記事のポイント
ここまで「部下を好きになって苦しい、辛い場合の3つの対処法を見てきたわけですが、苦しい、辛い、といった感情の元には「嫉妬」があります。
この嫉妬については、以下引き続き見てみてください。
部下を好きになって苦しい、辛い場合の対処法をまとめると以下になります。
- 1)今の状態を維持して我慢する
- 今の状況が自分を勘違いさせているだけか、しっかりと自分と向き合う
- その中で、辛い、苦しいといった気持ちを押さえて耐えてみる
- 2)諦める、忘れるように努力する
- 心の空白を埋められるものをどこかから持って来る事に努力する
(仕事自体、資格試験、趣味、新たな出会い)
- 心の空白を埋められるものをどこかから持って来る事に努力する
- 3)何かしら進展させる
- 行動に移すだけの条件がそろってなければ1)へ戻る
- 条件がそろっていれば、簡単な普段の会話から、たまに機会をとらえて食事に誘ってみる、といった行動に移していく
- 既婚の場合は何が何でも踏みとどまる(1,2へ戻る)
人が人に惹かれるのは自然な事です。
でも状況によることもあり、
それが会社の中の上司、部下、という関係であれば、まず自分が置かれている状況を冷静に見つめることが大切ですね。
自分の事、部下の事、それらを取り巻く周りの人たち。
部下を好きになって苦しい、辛い、我慢できない、といったその気持ちに対する1つの突破口としては「冷静に一人で自分と向き合える環境を作る」こと。
これがあってこそ最善の道にたどり着くと思います。
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